「鉄筋コンクリート/部材役割」
皆さん、こんにちは。 建築部の小浜です。
今回、私が投稿する内容は「鉄筋コンクリート/部材役割」についてです。
鉄筋コンクリートとは、コンクリート内部に鉄筋を配置した構造材です。鉄筋コンクリートは、圧縮に強く引張に弱いコンクリートを引張に強い鉄筋で補強したものです。
鉄筋の役割は、引張力を負担することです。コンクリートが引張に弱いので、引張に強い鉄筋でそれを補います。
例えば、梁に鉄筋が入っていなかった場合、下のように折れてしまいます。
しかし、この梁に鉄筋が入っていた場合は、下のように折れずに持ちこたえます。
鉄筋は、鉄筋コンクリートに働くせん断力も負担します。せん断力を負担する鉄筋には、いくつか名称があります。
1、主筋
荷重を負担する主要な鉄筋です。主筋は鉄筋コンクリート部材に必ず配置されます。
2、スターラップ/あばら筋
梁に作用するせん断力に対して抵抗する役割です。
※梁を補強するために主筋を囲んでまく部材
3、フープ/帯筋
柱に作用するせん断力に対して抵抗する鉄筋です。
※柱の主筋を補強するためにまく部材
4、腹筋
あばら筋の変形を防止する部材
※振れ止めやはらみ出し防止を目的としている。
5、幅止め筋
梁や壁の両側の鉄筋の幅を保つために設けます。
以上、今回はここまでとさせていただきます。
建築部の小浜でした。