【 工事現場の赤土流出対策で沖縄の珊瑚を守ろう! 】 – 株式会社東恩納組

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2020年6月11日建築部

【 工事現場の赤土流出対策で沖縄の珊瑚を守ろう! 】

宜野湾市宇地泊マンション工事を担当しています建築部の久場です。

6月中旬になり、沖縄の梅雨明け宣言が待ち遠しい今日この頃です。

今日は、【赤土流出対策で、沖縄の珊瑚を守ろう!】をテーマにお話ししたいと思います。

我が家の小さな珊瑚水槽

工事は、まだ基礎工事の段階です。
雨が降ると基礎工事で掘った穴に雨水が溜まりその溜水の排水作業に追われたり、埋戻し土が雨水を含んだ状態だと、転圧して締め固める作業ができないので、どんどん工程がずれていきます。

前回のブログでもご紹介しました、濁水処理機も(赤土で濁った雨水を綺麗にろ過して排水する装置)沖縄の環境(海の生態系)を守る重要な役割を果たしてもらいましたが、今週をもってリース屋さんに返却いたします。
ありがとうございました!

今回のブログタイトルにもある、沖縄の珊瑚を守ろう!との関連性ですが、沖縄は海に囲まれた小さな島なので、工事現場から赤土混じりの濁水を側溝などに排水すると、川を通って必ず海に流れ込み、珊瑚や生態系を死滅させていまいます。

今回の濁水処理機は、あくまで物理ろ過だけです。
物理ろ過とは、水中に浮遊するゴミなどの異物を除去するろ過の事ですが、その他にも生物ろ過、紫外線やオゾン発生装置などの殺菌ろ過など、いろんな濾過があります。

海に囲まれた沖縄では、海水魚や珊瑚の飼育を趣味でやっている方も多いと思いますが、水族館や那覇空港ロビーに設置された水槽など、ほとんどの水槽ろ過は、生物ろ過がメインとなっています。

我が家の珊瑚水槽

写真は、沖縄の海に生息する珊瑚や熱帯魚の水槽ですが、この可愛い魚達にとって、最も有害なのは、目に見えない、アンモニヤ・メタン・亜硝酸塩・硝酸塩などです。

それを綺麗にするのに、微生物(バクテリヤ)に頼ることを生物ろ過と言いますが、人間社会でも、下水処理場などの濾過はバクテリヤによる生物ろ過を行っています。

また、海水魚水槽や珊瑚水槽で大切なのは、「魚を飼う」では無くて、「水を飼う」と言うことです。

魚や珊瑚が何も無い空中で、元気で泳いでいるように思える程の綺麗な水を飼う。
水が綺麗だと、その中の生き物も、元気で鮮やかな状態になります。

魚や珊瑚も、それぞれの性格や性質がありますが、話が長くなるので今回は魚の話は置いといて…

バクテリヤにも種類が有り、好気性バクテリヤ(ニトロソモナスなど)をどれだけ増やせるか!ですが、最近では嫌気性バクテリヤ域を濾過層内に作ることで、硝酸塩を除去させることができるとか…

あっ…工事現場の話から、だんだんそれていく…(笑)

簡単に言いますと、自然界と同じ濾過の仕組みを、水槽内で再現する事です。
自然の海にも、波があり、岩があり、砂浜があり、太陽光や紫外線などが、クリーンな自然の濾過サイクルの重要な要素となっています。

建築工事でも、赤土流出対策や、下水処理場工事やプラント工事などの特殊工事で、必ず出てくる環境対策、また産業廃棄物を減らし、出来るだけリサイクルする為のゴミの分別で、CO2温室効果ガス削減、環境省が推奨しているカーボンオフセットの取り組みへの参加など、少しずつ学びながら、環境問題に取り組んでいき、我が社の理念の一つでもある「 自然とともに 」を、誇りを持ち実行していきたいと思います。

以上、建築部の久場でした。

 

 

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