【7月は七夕、現場の測量機器で天の川を観よう! 】 – 株式会社東恩納組

STAFF BLOG

スタッフブログ

2020年7月3日建築部

【7月は七夕、現場の測量機器で天の川を観よう! 】

宜野湾市宇地泊マンション工事を担当しています、建築部の久場です。

梅雨も明けて7月になり、天の川の季節になりました。

 

去年の夏、やんばるの国頭村で撮影した
私たちの住む、天の川銀河の写真です。

 

 

 

 

 

 

現場の方も、地下部分の工事が終わり、やっと地上部躯体工事に入ります。
現在、1階床スラブコンクリート打設が完了し、測量(墨出し)をしています。

近年では、建築工事でも光波を使った測量機を使用していて、高低差のある場所での距離や角度の測定など、素早く正確に測量する事ができます。

 

光波測距儀の仕組み

目標点に光を発射して、反射して機械に戻った光を電子的に解析して距離を測る光波距離計と角度測定のセオドライトを組み合わせた測量機です。

プリズム反射鏡
現場で使用している光波測距儀

 

ちなみに、天体望遠鏡は…
屈折式では、対物レンズで光を屈折させて接眼レンズで拡大させる方法と
反射式では、鏡を使って光を集め、接眼レンズで拡大する方法です。


我が家の屈折式天体望遠鏡と
手前が反射式天体望遠鏡です。

 

 

 

今回、なぜ建築現場と天の川の話を組み合わせたか…と言うと、趣味でもある天体望遠鏡を使った天体観測と現場測量で使っている光波と共通点があるな…っと思ったからです。

 

共通点は光

光はその速さが一定であり、宇宙の距離を測る基準であり、スペクトルの分析により、可視光線やγ線、X線、紫外線や赤外線、電波などに分けられ、それらを使って見えない物まで見る事ができたり、可視光線のどの色の波長が反射するかで色が決まり、その反射した太陽光の色を見て私たちは赤とか緑とか、花の色、建物や車の色を見ています。
また、スペクトルの暗線で物質まで解析できるそうです。

天文学でよく聞く、光とか重力とか建築学の基本のような…
建築学も天文学もいろんな意味で同じ…
趣味も仕事も同じ…(笑)
私はどちらもまだまだ未熟者ですが…

 

エドウィン・ハッブル

測量と言えば、夜空の星々の距離を計測した、エドウィン・ハッブル
有名なハッブル宇宙望遠鏡の名前の由来にもなった人ですが、100年も前にセファイド変光星の型を使って何千光年離れた銀河の距離を測りました。

エドモンド・ハレー

300年も前に、ハレー彗星の軌道を計算し、約76年に一度ハレー彗星が地球に接近する周期を解明した人ですが、これもスケールの大きな測量だと思います。

それに比べると、現場の測量のスケールが小っちゃい…

でも、現場の測量は、とても大切な作業で、しっかりと何度も何度もチェックして進めて行かないと、建物が歪んでしまったり、内装の仕上げまで影響が出てしまいます。

何気なく仕事で使っている光波測量機や、釣りやキャンプの時に持って行く天体望遠鏡も仕組みを理解しながら使用すると、何か楽しくなります。

現場測量担当だった若い頃は、トランシット(セオドライト)で、満月のクレーターをよく観ました。
ちょうどいい倍率なので土星や木星も観れますが、トランシットは赤道儀が付いてないので、地球の自転にはついて行けなくて苦労します…(笑)

沖縄は海だけでなく、星空も綺麗です。
夜空の星々を眺めていると、見ている星の一つ一つが過去の星です。
何光年~何千光年離れているので、何年~何千年前の星の輝きを今、見ているのです。
夜空の星の中には、その寿命が尽きて、実際には消滅している星もあるでしよう…
時間とは何だろう…

そう想いながら、星空を眺めていると、仕事の疲れも、悩みも癒されます。
さ~てと、今週も仕事頑張って、次の休みの前夜には、天の川を観に出かけようかな…

月の観察は、トランシットで、土星と木星は天体望遠鏡で、天の川は肉眼でも観れますがトランシットか、双眼鏡で観よう!

(あっ…社長に怒られちゃう…トランシットでは、測量しましょう。)

あれ~、また今週の話も、建築現場からだんだん離れて行く~…(笑)

以上、建築部の久場でした。

 

関連記事