あと施工アンカー 引張試験 – 株式会社東恩納組

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2023年2月24日建築部

あと施工アンカー 引張試験

皆さんこんにちは!
建築部 玉城です。

最近は気候が不安定で急に冷え込んだかと思えば日差しで温かくなったり、風が強く体感温度も含めてガクッと冷え込んだりと寒暖差が激しい日々が続きますね。

ニュースなど天気予報を見たり上着を一枚持っておく等の対策をし体調を崩さない様にしていきたいですね。

さて
前回・前々回とあと施工アンカーについて触れてきましたが、今配属されている現場にて耐震補強工事を行っております。
自分で勉強している中で実際に施工を見ながらになるのでとても良い経験になっています。
この経験を通じて知識をものにしていけたらいいと思います。

今回は実際に現場で行った引張試験の様子と試験について書いていきたいと思います

1.引張試験とは

引張試験とは施工したアンカーが規定以上の品質を確保しているのか、アンカーを打込んだ母材が十分な支持力を持っているか、アンカー筋の不良はないかを確認するためのものになります

2.引張試験の種類

引張試験には2種類あり一つは非破壊検査、もう一つは破壊検査があります

非破壊検査では設計強度に等しい荷重(耐震補強工事では予想破壊荷重の2/3)を加力します。

その際試験装置にて目標数値まで油圧ポンプを用いて加圧していきます。

▲試験装置設置の様子

破壊検査ではアンカー・樹脂・母材・アンカー筋が破壊されるまで圧力を加え、その数値をみて判断しますが

名前の通りアンカーが破壊されるまで試験を行うためその後の対策を準備する必要があります。

検査のタイミングは検査の対象が金属系アンカーの場合は施工してすぐに可能ですが、接着系アンカーの場合はそれぞれ硬化養生時間を経過してからでないと性能を満たさないので注意が必要となります。

3.検査の合否

検査の合否ですが、非破壊検査の場合

検査荷重時・または荷重後に規格外の変位、母材のひび割れなどを確認していきます。

問題なければ合格ですが不合格の場合は不合格をなったアンカーのロットをNGとして取り除き、本数を増やして再度試験を行いそれが問題なければ合格となります。

最後に今回行った試験の様子を載せておきます。

▲手動にて加圧している様子

▲試験装置加圧時の様子

▲加圧時の圧力計の様子

今回は試験について書きましたが次回は現場施工の様子も含めて接着系アンカーについて書いていきたいと思います。

あまり機会のない改修工事ですのでしっかり身になるように取り組んでいきたいと思っています。

以上建築部玉城でした。

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