せっこうボード – 株式会社東恩納組

STAFF BLOG

スタッフブログ

2015年6月4日建築部

せっこうボード

お疲れ様です。山城です。
最近暑くなってきましたね。僕の住んでる近所の公園では朝、アブラゼミの鳴き声が聞こえきて、早くも夏の気配を感じさせます。

さて、今回はせっこうボードの話をしたいと思います。
石膏ボードは多くの場所で使われ、色んな場面で活躍しています。

建物の内部の間仕切り壁や天井によく使われています。
ボードの製造はライン製造でほとんどで、人件費などもかからないので安価・短期間で大量に生産することができます。
またベニヤ合板に比べ表面の円滑性がよく塗装やクロスの施工短縮化も図れます。

また、石膏ボードは火に強いのも特徴です。
石膏ボードには結晶水が約21%含まれており、ボードが火にさらされると、結晶水が熱分解をおこし
水蒸気として空気中に放出され、熱を吸収していきます。

ファイル 655-1.gif
そういう様々な理由から石膏ボードが広範囲に使われるようになりました。
外国では天然の石膏を使用していますが、日本では資源が乏しく、火力発電や金属精錬所などから
出る有害ガスを浄化する際に副生される石膏を主に使用していて、資源再利用活動にも大いに活躍しています。

また、石膏は処分に気をつけないといけません。
木や接着剤なの有機物がついてる石膏ボードを埋め立て処分すると微生物が硫化水素を排出し、それが大気や
排水ピットを通して地下ピットなどに放出されます。
過去に硫化水素中毒による死亡事故が多発したことから、処分の方法も厳しくなりました。

これから建物の老朽化による改築、解体工事の増加によって、ますます廃石膏の排出量が増えてくると思います。
一方、処分場の容量、余年数にも限りがあります。今後は有効に再利用できる技術が重要になってくるのではないでしょうか。
また、僕達も適切な処分をして環境を守って、それを伝えていくのが大事だと思います。

以上山城でした。

関連記事