なかがみ地域包括センター新築工事より – 株式会社東恩納組

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2021年11月26日建築部

なかがみ地域包括センター新築工事より

皆さんこんにちは、建築部の富田です。

今回は、アスファルトについて掲載します。

アスファルトとは、黒色または黒褐色の固体あるいは半固体物質のことで、日本語では「土瀝青(どれきせい)」などと呼ばれています。

日本やアメリカでは一般的にアスファルトと呼ばれていますが、ヨーロッパでは
ビチューメン(瀝青)と呼ぶこともあるようです。

アスファルトの特徴として、低温になると固体、高温になると液体になるという性質があり、主に道路の舗装や防水材などに使われています。

アスファルトには、石油精製のときの減圧蒸留残留物として得られる「石油アスファルト」と、天然に産出される「天然アスファルト」がありますが、現在では天然のものは少なく、石油アスファルトがほとんどを占めています。

石油アスファルトは製造方法によってさらに「ストレートアスファルト」と「ブローンアスファルト」に分類することができ、それぞれの特徴として、

・ストレートアスファルト→原油中のアスファルト成分が変化しないように製造された物で、 伸び・付着性・感温性が大きく、軟化点が低い特徴があり、主に道路などの舗装に使用されている 。

・ブローンアスファルト→製造中に空気を吹き込んで酸化させた物で、伸び・付着性・感温性が小さく、軟化点が高い特徴があり、主に目地や防水用に使用されている 。

となります。

アスファルトは特に道路の舗装などで見かけることが多いと思いますが、舗装の場合はアスファルト単体ではなく、そこに砂・砕石・フィラー(石粉)を配合した「アスファルト合材」という材料を使用します。

アスファルト自体は接着剤のような役目をするだけなので、アスファルト単体だけだと道路に必要な強度を確保することができませんが、アスファルト合材はそこに骨材などを加えて強度を高めているので、道路に必要な強度を保つことができます。

またこのアスファルト合材も、それぞれの材料の配合の仕方によって種類分けすることができ、それぞれ

・密粒度アスファルト

・細粒度アスファルト

・開粒度アスファルト

・ポーラスアスファルト

になります。

上記のアスファルトは、それぞれ違った特性を持っており、環境や用途によって使い分けられています。

↑開粒度アスファルト

↑密粒度アスファルト

 

防水に使われる際には、液体状のアスファルトとシート状のアスファルト(アスファルトルーフィング)を重ねて防水機能を作り上げる「熱工法」や、アスファルトルーフィングを炙って貼り付ける「トーチ工法」など様々な防水工法があり、他の防水工事に比べて耐久性が高いという特徴があります。

↑アスファルトルーフィング

 

ざっくりと説明してきましたが、今回はここまで。

私が配属されているなかがみ地域包括センター新築工事でも現在アスファルト舗装を行っているので今回掲載してみました。

竣工までもう少しなので気を緩めず頑張っていきたいと思います。

以上、建築部 富田でした。