なかがみ地域包括センター新築工事 – 株式会社東恩納組

STAFF BLOG

スタッフブログ

2020年9月17日建築部

なかがみ地域包括センター新築工事

皆様こんにちは。建築部、入社1年目の東江(あがりえ)です。

9月半ばに入っていますが、まだまだ日中、日差しが強い日があります。
熱中症対策を怠らないように、気を引き締めていきましょう。
新型コロナ感染症も、段々耳にすることも薄れて来てますが、まだまだ甘く見てはいけない状況にあります。
アルコール消毒、手洗い、うがい、帰宅してすぐにお風呂に入るのも感染対策として有効です。日々、心掛けましょう。

 

今回、私の三度目の投稿では鉄筋工事で使う「継手(つぎて)」について記載していきたいと思います。

鉄筋工事の「継手(つぎて)」とは、2つの鉄筋を1つに接合することを言います。

下図をご覧ください、これは継手の一例です。


上図は「重ね接手」と呼ばれる鉄筋の継手です。

継手は上図のように、2つの鉄筋を何らかの方法で1つにします。
この継手に関しては結束線(0.8~0.85mm程度のなまし鉄線)で結束しています。

なぜ、「継手」が必要なのか?簡単に説明していきます。

継手」は鉄筋の全長(長さ)に関係しています。

鉄筋は標準で12m以下の製品を作りますが、建物を構成する部材の長さは、場合によっては12m以上になります。
しかし12m以上の鉄筋は製作するのは困難ですし、運搬することも難しいです。

よって、使用する鉄筋の全長が15mだとすると7.5m+7.5mに分割しなければなりません。(一例)

鉄筋を分割するまではいいのですが、分割した鉄筋は分割したままでは性能が発揮できません。
そこで「継手」が必要になってきます。2つの鉄筋を1本と同等の性能を発揮させるためです。

重ね継手には「継手の長さ」、簡易的な言い方をすれば「鉄筋が重なる長さ」が決まっています。

{鉄筋の径}×{L₁} or {鉄筋の径}×{L₁ℎ}=重ね継手の全長(長さ)

上表は公共建築工事に用いる標準仕様書を元に作成された表です。

ちなみに、鉄筋の径が大きくなりⅮ19以上になってくると、重ね継手ではなくガス圧接継手がよく用いられます。
ガス圧接や機械式継手等まで記載すると、長くなってしまうので本日はここまでとしたいと思います。

今回は継手について記載しました。以上建築部の東江(あがりえ)でした。

関連記事