アスファルトシート防水
こんにちは!建築部の糸嶺です。
最近は気温も下がっていき過ごしやすい季節になってきましたね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
ということで今回は私が現在配属されている北谷1丁目マンションで行われているアスファルトシート防水について紹介したいと思います。
アスファルトシート防水のトーチ工法とは?特徴や施工手順、メリットを解説!
建物を雨漏りから守るために欠かせない防水工事。今回は、屋上や陸屋根などで採用されることの多い「アスファルトシート防水のトーチ工法」についてご紹介します。
1. アスファルトシート防水のトーチ工法とは?
アスファルトシート防水のトーチ工法とは、専用のトーチバーナーを使用して、アスファルトシートの裏面を加熱し、下地に溶着させながら防水層を形成する工法です。
一般的には、ゴムなどの改質材を加えて性能を高めた「改質アスファルトシート」が使用されます。
シートを加熱して貼り付けることで、シート同士の継ぎ目や下地との密着性を確保し、雨水の浸入を防ぎます。
屋上や陸屋根の新築工事はもちろん、既存の防水層を改修する工事でも採用されている工法です。
2. トーチ工法のメリット
① 高い防水性能が期待できる
トーチ工法は、アスファルトシートを加熱して溶着させるため、適切に施工することで継ぎ目の水密性を確保できます。
防水工事では、シートの重ね部分や立ち上がり部分などから雨水が浸入しないように施工することが重要です。
② 耐久性に優れている
改質アスファルトシートは、柔軟性や耐候性などに配慮して作られた防水材料です。
建物の動きや温度変化などの影響を考慮した仕様を選ぶことで、長期間にわたり建物を雨水から守ることが期待できます。
③ 大掛かりな溶融設備が不要
従来の熱工法では、現場でアスファルトを溶かすための設備が必要になります。
一方、トーチ工法は専用バーナーでシートを加熱するため、溶融釜を使用する熱工法と比較して設備を簡素化できます。
また、現場で大量のアスファルトを溶融する工程がないため、施工時の煙や臭いを抑えやすい点も特徴です。
④ 改修工事にも対応しやすい
既存の防水層の状態によっては、既存層を撤去せずに新しい防水層を施工する「かぶせ工法」を採用できる場合があります。
撤去する範囲や廃材を減らせる可能性があるため、改修工事の負担軽減にもつながります。
ただし、既存防水層の劣化状況や下地の含水状態などを確認したうえで、適切な工法を選定する必要があります。
3. トーチ工法の施工手順
トーチ工法では、下地の状態を確認しながら、次のような流れで施工を進めます。
① 下地の確認・清掃
まずは施工箇所の状態を確認し、ほこりや汚れなどを取り除きます。
下地にひび割れや浮き、段差などがある場合は、必要に応じて補修・調整を行います。
防水層をしっかり密着させるためには、下地の状態を整えることが大切です。
② プライマーの塗布
下地の種類や採用する防水仕様に応じて、プライマーを塗布します。
プライマーは、下地と防水材料との密着性を高めるために使用する材料です。
塗布後は、製品の仕様に従って乾燥時間を確保します。
③ 防水シートの貼り付け
改質アスファルトシートを所定の位置に配置し、トーチバーナーでシート裏面を加熱しながら貼り付けます。
加熱の状態を確認しながら、空気が入り込まないよう丁寧に施工することが重要です。
④ シートの重ね部分を処理
シート同士の継ぎ目は、雨水が浸入しやすい重要な部分です。
重ね幅や加熱状態などを確認しながら、継ぎ目が確実に一体化するように施工します。
⑤ 立ち上がり部分・端部の処理
屋上の外周部や壁との取り合い、ドレン周辺などは、特に丁寧な施工が求められます。
平らな部分だけでなく、細かな部分まで防水処理を行うことが、雨漏り防止につながります。
⑥ 仕上げ・施工確認
施工完了後は、シートの浮きや継ぎ目、端部などに不具合がないかを確認します。
露出仕様の場合は、採用する防水システムに応じてトップコートなどの仕上げを行います。
※実際の施工手順は、使用材料やメーカー仕様、密着工法・絶縁工法などの違いによって異なります。
4. トーチ工法の注意点
トーチ工法には多くのメリットがありますが、施工時には注意しなければならない点もあります。
① 火災への対策が必要
トーチ工法では火炎を使用するため、火災防止対策が非常に重要です。
周囲に燃えやすい材料がないか確認し、下地の隙間や取り合い部分など、火が入り込む可能性のある箇所にも注意する必要があります。
現場の状況に応じた養生や消火設備の準備を行い、安全管理を徹底することが大切です。
② 施工技術によって品質が左右される
シートの加熱が不十分だと密着不良につながるおそれがあり、反対に過度な加熱は材料を傷める原因になります。
また、シートの重ね部分や端部の処理が不十分な場合、漏水につながる可能性があります。
材料の特性を理解し、適切な加熱と施工管理を行うことが重要です。
③ 下地の状態に合った工法を選ぶ
既存の防水層に膨れや浮きがある場合や、下地に水分が残っている場合は、そのまま施工すると不具合が発生するおそれがあります。
現場調査を行い、必要に応じて下地補修や通気絶縁工法などを検討することが大切です。
5. トーチ工法はどのような場所に向いている?
トーチ工法は、主に次のような場所で採用されています。
- ビルやマンションの屋上
- 陸屋根の防水工事
- 工場や倉庫の屋根
- 既存アスファルト防水の改修工事
ただし、建物の形状や下地の種類、既存防水層の状態によって適した工法は異なります。現場の状況を確認したうえで、最適な防水仕様を選ぶことが重要です。
6. まとめ
アスファルトシート防水のトーチ工法は、専用バーナーで改質アスファルトシートを加熱し、下地に溶着させて防水層を形成する工法です。
高い水密性や耐久性が期待でき、屋上防水や既存防水層の改修工事など、幅広い現場で採用されています。
一方で、火災防止対策や下地の確認、シートの重ね部分の処理など、施工には専門的な知識と技術が必要です。
大切な建物を長く守るためにも現場にあった工法で施工するのが大事になっています。
以上でブログを終えたいと思います。














































