コンクリートあれこれ~その8~【エフロレッセンス】 – 株式会社東恩納組

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2015年4月3日建築部

コンクリートあれこれ~その8~【エフロレッセンス】

こんにちわ!
工事部のチカラです♪

今日、4月3日はシーサーの日となっております。
シーサーは沖縄の建物の門や屋根、村落の高台などに据え付けられていのをよく見かけますね。
シーサーの始まりは1689年、当時火事が頻発して難儀していた人々が風水師に助言を求めたところ、その風水師が八重瀬岳の影響によるものといい、これを防ぐには獅子の像をつくりその山に向けて設置するようにと助言した。住民がその言に従ってシーサーを設置したところ火事は発生しなくなったという事から始まったといわれています。

僕たち東恩納組は多くの建物でシーサーの設置も行っていて、身近な存在となっています。
「新規にシーサーを設置したい!」等のご相談も承っていますので、お気軽にご連絡ください。
さて、今回の『コンクリートあれこれ』はエフロレッセンス(白華・白華現象)をご説明させて頂きます。

【エフロレッセンス(白華・白華現象)】
エフロレッセンスは直訳すると、「開花」「風化」とされます。
白華現象とも称され、白華現象とは一般的にコンクリートやレンガ、ブロック等の表面の析出物や析出する事を示します。
ここではエフロレッセンスについて、記事にしていきたいと思います。
エフロレッセンスは錆汁などと同様にコンクリートの表面を汚染し美観上の問題を生じるが、析出物そのものが構造物の信頼性を損なうことは少ない。
しかし、コンクリートの変質や劣化の結果として発生していることが多いので注意すべき変状の一つとされています。

エフロレッセンスは白色や明褐色をしていることが多く、色むらが生じている場合もあります。
一般にコンクリートの表面で塊状に固化しているが、繊維状の結晶が成長し綿のように見えたり、つららのような形状のものもあります。
また、水路などに沈積している場合もあります。

壁から析出したもの
ファイル 613-1.jpg
天井と壁の境目から析出したもの
ファイル 613-2.jpg
タイルの目地から析出したもの
ファイル 613-3.png
つらら状になったもの
ファイル 613-4.jpg
エフロレッセンスは、一次エフロレッセンスと二次エフロレッセンスに分けることがあります。
一次エフロレッセンスは混練水など初めからコンクリートにあった水分がコンクリートの表面で蒸発する事などにより出来るもので、一面が白く見えるようになることが多い。
二次エフロレッセンスは、雨水、地下水、養生水など外部からの水がコンクリートに侵入したりコンクリート表面を移動し、表面で乾燥して出来るものです。水の移動が容易なひび割れ部やその周辺で観察されることが多いです。
水量が多い場合や流速が速い場合には、離れた場所でエフロレッセンスが出来ることがあります。
エフロレッセンスそのものが構造物の信頼性を損なう事は少ないですが、エフロレッセンスの発生は水の移動と関連が深いため、エフロレッセンスが発生している箇所はコールドジョイントなどの初期欠陥や、ひび割れなどの変状の有無について確認する必要があります。
中性化や塩害が原因でエフロレッセンスが生じている場合には、これらの劣化が進行して鉄筋が腐食し、かぶりコンクリートにひび割れが生じていることが多いので注意が必要です。

今回はこれまで!
次回は汚れについてお伝えいたします。

以上、現場のチカラでした♪

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