中小企業振興会館建設事業施設建築物新築工事より – 株式会社東恩納組

STAFF BLOG

スタッフブログ

2022年11月4日建築部

中小企業振興会館建設事業施設建築物新築工事より

皆さんこんにちは、建築部の富田です。

 

今回は、私が配属されている「中小企業振興会館建設事業施設建築物新築工事」の進捗状況と、「トリプルプレートジョイント(T.P JOINT)」について掲載します。

 

まず、当現場の進捗状況ですが、9月下旬頃から杭地業工事を進めており、10月24日にはすべての杭の施工が完了しました。

↑オーガー掘削状況

↑杭挿入・回転埋設状況

 

そこから重機の解体・搬出を行い現在は次の基礎工事に向けて、測量などの準備を進めています。

11月からはいよいよ基礎工事がスタートしますが、引き続き安全第一で工事を進めていきたいと思います。

 

 

ではここから「トリプルプレートジョイント(T.P JOINT)」について書いていきます。

 

トリプルプレートジョイントとは、既製コンクリート杭に用いられる無溶接継手の事です。

 

従来の既製コンクリート杭の継手施工は主に現場での溶接にて行われていましたが、現場溶接となると天候や施工者の技能によって施工速度や品質が左右されてしまうという問題がありました。

それらの問題を解消するために、専用のプレートやボルトなどを用いて溶接をせず接続できるように開発されたのがトリプルプレートジョイントとなります。

 

トリプルプレートジョイントの継手は下の図のように、端板・側板・補強バンド・接続プレート・接続ボルトのよって構成されています。

↑トリプルプレートジョイント標準構造図

 

杭本体の継手金具は、端板・側板・補強バンドからなり、側板に接続プレートのボルト孔に対応したねじ穴が切られています。端板には、下杭に上杭を合わせたときに接続プレートの形状に嵌合する凸形の突起が形成される形となっています。

接続プレートは、端板の突起と嵌合する凹形となっており、接続ボルトを締めつけることにより、杭を一体化します。

 

トリプルプレートジョイントの特長としては、

  • 溶接継手と同様の性能を有している。
  • 気象の影響を受けにくく、安定した施工ができる。
  • 溶接継手と比べて、施工時間が短い。
  • 接続ボルトの締め付けはトルクレンチを使用し、特殊な工具や技能者を必要としないので、施工管理が容易である。
  • すべての部品を工場で生産するので、品質の信頼性が確保されている。

となっております。

 

【施工手順】

・下杭の建込み

 

・下杭にガイドピンを取り付け後、上杭の建込み

 

・杭接続部の清掃

 

・ボルト孔への潤滑油塗布

 

・接続プレート取り付け・接続ボルト一次締め

・接続ボルト一次締め完了後マーキング

・接続ボルト本締め

・接続ボルト本締め完了後、マーキングのずれを確認して接続完了

 

今回はここまで。

以上、建築部の富田でした。