宜野湾高校校舎改築工事(第2期・建築1工区) – 株式会社東恩納組

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2022年11月2日建築部

宜野湾高校校舎改築工事(第2期・建築1工区)

皆さんこんにちは、建築部の比嘉です。

私が配属されている宜野湾高校校舎改築工事の現場は現在1階の躯体工事を行っている状況です。

今回は、耐震スリットについて掲載していきます。

耐震スリットとは 鉄筋コンクリート造の建築物全体の構造バランスを保つ目的、また、大きな地震が発生

した際に建物の柱や梁のせん断破裂を防止する目的で、柱と壁、梁と壁などを切り離すために入れる物を耐

震スリットと呼びます。

↑の写真が耐震スリットです。「耐震スリット」と「構造スリット」と2つの呼び方がありますが、どちらも全く同じ意味です。

 

耐震スリットの効果   

柱や梁に壁が取り付いていると、壁が無い場合に比べて硬くなります。壁が他の部材にも繋がっていると部材が曲がるのを拘束するからです。これを耐震スリットにより縁切りすることで部材を曲がりやすく、つまり「柔らかく」することができます。このとき、壁との縁が切れることで断面が小さくなり、部材の硬さだけでなく強さも低下することになります。しかし、強さの低下に比べて硬さの低下の方が大きく、結果として「変形能力」が向上します。太くて短い部材よりも細くて長い部材の方が柔らかくて弱いですが、「しなやか」に曲がることができるのです。一部でも変形能力が十分でない部材が混ざっていると、他の柱や梁が力を発揮する前に部分的に壊れてしまうことになります。こうした事態を避け、建物全体で地震に耐えられるようにすることで、建物の強さを向上させることができます。

 

 

まとめ

1995年の阪神大震災では、耐震補強が充分でない多くの住宅が大地震の被害に遭いました。震災以来法律で耐震スリットを使う新耐震基準が定められています。

耐震スリットをつけることにより建物自体への影響を和らげるので大きな地震から私たちを命を守ってくれます。マイホームなどに取り付けるのを検討してみてください。

今回は、ここまでとします。

以上建築部の比嘉でした。