久茂地7号(甲辰橋)橋梁整備工事(その5)より – 株式会社東恩納組

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2022年3月24日建築部

久茂地7号(甲辰橋)橋梁整備工事(その5)より

みなさん、こんにちは。建築部の当銘です。

現在、私は甲辰橋の現場に来ております。

工事は主に下部工の整備工事となっていて、先日、仮締切工の鋼矢板圧入作業が完了しました。

 

初めて橋の工事に関わりますので、橋に関する単語の勉強ということで少し紹介していきます。

◆橋梁=橋

橋梁(きょうりょう)

・橋

言い方は違いますが意味は同じです。土木の専門用語では、橋梁といいます。

(道路的には意味合いが違うようですが、ここでは割愛します)

以降、わかりやすいように橋といいますね。

橋の構造は大まかに言うと、上と下で分かれています。

上は「上部構造」や「上部工」といい、私たちが実際通る部分のことをいいます。

下は「下部構造」や「下部工」といい、上部工を支える構造体(橋台、橋脚、基礎)のことをいいます。

 

◆橋台

橋台(きょうだい)は、橋の下部の両端に位置し、橋を支えるという役割の他、土砂崩れを防ぐ擁壁としての役割でもあります。

 

◆橋脚

橋台と似たような単語ですね。

橋を支えるという役割は同じですが、位置が違います。

橋台と橋台の間、つまり中間部に位置している柱が、橋脚(きょうきゃく)です。

橋脚は長い橋(支間長2スパン以上)で作られますが、短い橋(支間長1スパン)であれば橋脚はありません。

(支間長については後述します。ちなみに、甲辰橋に橋脚はありません。)

海面から出ている柱が橋脚です。

 

◆基礎

基礎は、橋の荷重を地盤に伝えて、橋全体を支える役割を担っています。

橋台や橋脚と一体化していて、橋が沈まないよう支持層の上に作ります。

・土木の基礎の種類→直接基礎、杭基礎、ケーソン基礎、特殊基礎

 

◆支承

橋台や橋脚の上、上部工と下部工の間に位置する支承(ししょう)は、上部工の荷重を下部工に伝える部材です。

ゴム製や鋼製のものがあります。

 

◆支間長

支承の中心間距離を支間長といい、スパンともいいます。

上図でいうと、支間長は3スパンあることになります。

 

他にもたくさんありますが、一旦ここで止めまして。

下部工をするにあたって、川の水がずっとあると、工事が出来ません。

そこで、工事に必要な部分の川の水をシャットアウトすべく、鋼矢板を用いて仮締切工という工事を行いました。

この川の水を一時的に遮る工事を仮締切工といいます。

 

仮締切工には、大きく分けて2種類、重力式矢板式があり、土のうを使用する方法や上の写真ように鋼矢板を使用する方法など、様々な方法があります。

 

今後の工事は、鋼矢板の両側に大型土のうを設置し、奥に見える既設のコンクリートを壊して、新たな橋台と護岸を施工していきます。

 

 

 

今回はここまでとして、次回以降に上記以外の橋の部材や種類、鋼矢板の種類など、橋梁工事に関することを勉強しながら書いていけたらと思います。

 

最後に、3月とはいえ、暑い日が続くことがありましたが、朝晩はやはり冷えますので、体調管理にはお気をつけください。

 

それでは以上、建築部 当銘でした。

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