(仮称)毎日急行物流倉庫新築工事(造成) – 株式会社東恩納組

STAFF BLOG

スタッフブログ

2021年8月13日建築部

(仮称)毎日急行物流倉庫新築工事(造成)

皆さん、こんにちは。建築部の東江(アガリエ)です。

前回から約1ヵ月後の投稿となります。よろしくお願いします!

今回、私が記載する内容は、私たち毎日急行の現場で現在施工を進めている、山留め工事についてお話ししようと思います。

山留めは、地盤を掘り下げていく時に周辺の地盤が崩れてしまわないよう、対策する為の工事の事を言います。

この山留めにもいくつか種類があります。
今回、私たちの現場で取り入れている工法は「KJS除去アンカー工法」という工法です。この工法について、分かる範囲でお話していこうと思います。

「KJS除去アンカー工法」は、アンボンドPC鋼より線(PC鋼より線とポリエチレン被覆の間にグリスを充填したもの)を使用し、地中先端部でUターン状に耐荷体と一体化して、深度方向に複数組み合わせることで、支持地盤との摩擦抵抗力に優れたアンカー体を構成するものです。

アンカーの導入力は、KJS緊張装置DPHによって均等に分割された力となって支持地盤に伝達できます。

「KJS除去アンカー工法」は適性試験や、確認試験が実施しやすいこと、それとPC鋼より線の除去が移動式クレーンや高速油圧ジャッキなどで可能という特徴があります。
ですので、とても効率的かつ信頼性の高い工法と言われています。

ところで、「KJS除去アンカー工法」ってどんなものなのかという方もいらっしゃると思います。下の写真をご覧下さい。

上の写真が施工が、一部完了した写真になっています。
施工の方法としては、写真ではH鋼を横にして平行に2本設置されていると思います、これを腹起しと言います。この2本の腹起しを抑えるように台座を溶接して設置ます。

それから黄色のビニールテープで養生されているのが、アンボンドPC鋼より線といい山の支持地盤の方に向かって挿入されています。
これを挿入しているだけではもちろん意味がありません。より線を挿入した後、緊張といって挿入されたより線を、引っ張る作業があります。

緊張はただアンカーだけを引っ張るのではなく、分かりやすくいえば台座を抑えながら腹起しを押してアンカーを引っ張り、この引張力で山留めを保たせます。緊張が終了次第、仮設の山留め工事は終了です。

これで掘り下げていっても山などが崩れ落ちてくる心配はほぼありません。

この工事が現在、私たちの現場で施工している工事になります。

今回は山留め工事の「KJS除去アンカー工法」についてお話しました。

以上、東江(アガリエ)でした。

 

関連記事