働く車 ~ユニック編~
こんにちは!建築部 積算課の新城です!
今回はユニック車をご紹介していきます。
(町田機工HPより引用)
上の写真がユニック車です。クレーンがついたトラックのことをいいます。ですが、正式名がユニックなのは一部だけで、それ以外は『クレーン付きトラック』というのだとか。
ではなぜユニックと呼ばれるのか、
実は「古河ユニック株式会社」という会社が商標登録し、そこから広まっていったのがきっかけらしいです。
それではユニック車についてご紹介していきます。
まずユニック車の大きな特徴は、座席の後ろについたクレーンですよね。一目でわかる存在感の大きさ。このクレーンの伸び縮みする部分をブームと呼びます。
(有限会社 松栄商事HPより引用)
ブームは大抵4段になっているものが多く、僕がいる座間味村現場にも4段のものがよく来ます。段が多ければ多いほど長く伸ばせますが、力は弱くなります。
例えば、2tユニック(最大積載量が3t未満のユニック)が物を吊る際、ブームの種類にもよりますが
・3段2.33t程度
・4段1.03t程度
吊り上げられます。
1段で1t程度も変わってしまいますので長けりゃいいってものでもありませんね。
次はブーム以外の装備についてです。ブームの次に目につくのはアウトリガーではないでしょうか?アウトリガーはブームの根元から車体の横に出てくるジャッキのようなものです。
(トラック王国HPより引用)
これを使い車体を安定させて荷物を吊りやすくします。これにも種類はいくらかあり、後ろにも付いたリアアウトリガーや、重機を乗せるために車体を高く持ち上げてしまうハイアウトリガー等たくさんあります。
そしてもう一つユニックに備え付けてある大事な装備は、リモコンです。仕事をする上でとても重要になってきます。
ユニック車にはリモコンがついているものと、無いものと2種類あり、もちろん付いていないほうがお値段も良心的なのですが、ついているほうが断然仕事がはかどります。
本来ユニック車を使う際は、
・ブームを操作する人
・荷物を縛ってブームに引っ掛ける人
・引っ掛けた荷物を外して置く人
の三人必要です。二人でもできますが片方の負担が大きく、安全性にもかけてしまうので基本的にはやりません。
それが、リモコンがあると操作だけする人を省くことができます。その分、他の仕事に人をまわせるというわけです!リモコンの有無によって車両自体のお値段は10万円~15万円程度変動しますが、平均500万円以上するユニック車本体に比べれば安いものです。
最後に、やはり気になるのは『免許は何が必要?』ですよね。
実は道路の走行のみであれば車両のサイズに合った運転免許証でOKなんです!ただ、ユニック車に乗る上で走るだけなんて無意味ですよね?そこで重要なクレーンを動かす上で必要な資格は、
・吊り荷の重さが1t未満 (小型移動式クレーン運転士免許)
・ 〃 1t以上5t未満(小型移動式クレーン運転技能講習)
・ 〃 5t以上 (移動式クレーン車の運転士免許)
と三種類ほどあり、吊る荷物の重さで免許が変わります。必要な金額は学校ごとに大きく変わるため、取得の際は事前に調べておく必要がありますね。
ザックリと説明しましたが今回は以上とさせていただきます。
建築部 積算課新城でした!