先端羽根付鋼管杭(アルファフォースパイル工法)
皆さんお疲れ様です。
工事部の伊地です。
今回は僕の次回の現場、座間味村で行う、座間味村歴史文化・健康づくり拠点整備施設建築工事「(仮称)座間味村ビジターセンター」で施工予定の杭地業工事の紹介をしたいと思います。
まだ工事の方は着工しておりませんが、杭地業工事で先端羽根付鋼管杭(アルファフォースパイル工法)を行います。
初めて経験する施工なので、調べてみました。どういった工法なのか見ていきましょう。
杭にも工法に種類があって
・小口径鋼管杭工法
・アルファフォースパイル工法
・既製コンクリート杭・場所打コンクリート杭工法
があります。以下が工法の適用範囲になります。
※(Gansui 岩水開発株式会社の資料を使用)
工法の適用範囲 | ||||
工 法 | 小口径鋼管杭工法 | アルファフォースパイル | 既製コンクリート杭 場所打コンクリート杭 |
|
(性能証明取得工法) | (大臣認定工法) | |||
適用する建築物の規模 | 一般住宅に最適 (木造・軽鉄) |
一般住宅に最適 (木造・軽鉄・RC・鉄骨) |
住宅からRC・鉄骨造の大型建築物まで対応 | 住宅からRC・鉄骨造の大型建築物まで対応 |
杭 径 | Φ114.3、139.8、165.2mm | 杭径Φ89.1~216.3mm 翼径Φ250~500mm |
杭径Φ89.1~267.4mm 翼径Φ250~600mm |
Φ350~3000mm |
最大改良長 | GL-15.0~21.5m (杭径により決定) |
GL-15.3m以下 かつ軸部杭径の130倍以下 |
軸部杭径の130倍以下 | GL-50m (杭径により決定) |
適用地盤 | 砂質地盤(礫質地盤含む)及び粘土質地盤 | |||
調査方法 | SS試験・RAM試験・標準貫入試験 (何れか一種類以上) |
標準貫入試験 |
その中のアルフォースパイルには3S(Strong , Safety , Save)と言うコンセプトがあります。
①高い強度(Strong) ②施工品質(Safety)
通常の先端翼付鋼管杭は、構造的に先端翼の始点と杭本体との付け根に大きな曲げ応力が発生します。アルファフォースパイルは、翼の始点と先端閉塞蓋の一部を一体化することで強度増加を図っています。(特許取得)
翼部を均一な幅でかつスムーズな螺旋状にすることで、大きな曲げ応力が部分的に集中しないようにして翼部全体の耐力を確保しています。 また、回転貫入時に杭の周辺地盤を乱さない一枚羽を採用しています。
③高い加工精度(Save)
杭本体のサイズ別に専用設計した先端拡底翼は、杭の先端閉塞蓋と一体でプレス成型するため、容易に杭本体の所定位置に取り付けて溶接できるので、ローコストでありながら品質斑が無い組み立て加工が可能になっています。

■杭先端部(写真)
主な施工機械としては現場状況に応じて「ホイールタイプ」と「クローラタイプ」の2種類から選択可能です。今回はここまでにしたいと思います。
また実際施工を行っている状況を次回に投稿したいと思います。
以上入社5年目、伊地からでした。
ありがとうございました。