古代文明の建築史【紀元前700年〜紀元前300年】
おはようございます。
工事部のチカラです♪
今回の私のブログでは古代文明の建築史紀元前700年〜紀元前300年を記事にしたいと思います。
この時代は特に古代ギリシャの神殿建築が魅力的となっているので、2~3回に分けてお伝えしていきたいと思います。
紀元前490年頃建造
場所:ギリシャ エギナ島(アイギナ島)
アファイア神殿は古代ギリシャ建築の黄金時代初期に建造されました。当初は狩りの女神たちに献じられていましたが、後に知恵の女神アテナに捧げられるようになりました。
この建物はドリス式(※注1)神殿の格好の例となっています。
神殿の大きさは幅約14m、長さ約29mで正面には6本のドリス式柱が並び、側面には12本の柱が並んでいます。
この、周りに配置されている柱は3基を除き、いずれも単一の石を刻んだものとされています。
神殿内でも内室の長さに沿ってドリス式柱が配置されていて、内室には神像が立っていたとされています。
この神殿は地元の石灰石、大理石、テラコッタ(焼いた土)で造られています。
西側のペディメント(※注2)にはトロイ戦争の様子や、女神アテナが中央に立つ場面が生き生きと彫刻されていてるのが見ものとされています。
アファイア神殿の見取り図
※世界美術大全集4 ギリシア・クラシックとヘレニズムより
(※注1)ドリス式
ドリス式(ドーリア式ともいう)とは古代ギリシア建築様式(オーダー)の一つです。
その他にもイオニア式、コリント式という二つの様式があります。
ドリス式は柱頭部に装飾彫刻や、柱基を持たない様式となっています。
(※注2)ペディメント
ペディメントとは日本では破風と呼ばれ、切妻屋根と呼ばれる屋根形状の三角部分にあたる部分です。※下記画像参照
アファイア神殿のペディメントは現在ミュンヘンの彫刻美術館の新古典室に展示されています。
『パルテノン神殿』
紀元前438年頃建造
場所:ギリシャ アテネ
パルテノン神殿は皆様ご存じのとおり世界遺産で有名ですね。
パルテノン神殿は古代ギリシャ、アテネイの政治家ペリクレスによって計画され、彫刻家ペイディアスの指導のもと、建築家のイクティノスとカリクラテスによって建造されました。
この神殿のオーダーもドリス式とされていて、ドリス式の中でも最高峰とされています。
パルテノン神殿についてはウィキペディアのほうが詳しく説明されていますので、そちらを参照にされたほうが良いかと思います。
ウィキペディアより「パルテノン神殿」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AB%E3%83%86%E3%83%8E%E3%83%B3%E7%A5%9E%E6%AE%BF
今回はここまで!!
次回も紀元前700年〜紀元前300年代の建築史について、いくつか
記事にしていきたいと思います。
沖縄はもうすぐ梅雨に入り、蒸し暑い時期が続きます。
皆様方も家やお仕事でも、そろそろ熱中症に備え対策を始めておく事をお勧めいたします。
以上、現場のチカラでした♪