地震大国 – 株式会社東恩納組

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2018年9月7日営業

地震大国

皆さんこんにちは。建築部宮城です。
本土では台風や地震の影響で多くの方が被害に遭われていますね。
こういった自然災害は避けることができないのですが、事前に対策を行うことで、少しでも被害を減らすことができますよね。

そこで今日は、建物と自然災害について書きたいと思います。まず、建物には常に荷重がかかっています。

特に地震時や台風時には鉛直荷重に加え水平荷重が建物に加わるので、建物の剛性を高め、荷重が一点に集中しないように建物を一体化させて強度を高めることが重要です。
建物にかかる力には、建物自体の固定荷重・人や家具等の積載荷重・雪が積もった時の積雪荷重などの垂直方向にかかる鉛直荷重と、地震(地震力)や台風(風圧力)などの横か加わる水平荷重がかかります。
鉛直力は、小屋束や柱・梁(曲げモーメントによる力の伝達)などで荷重を基礎に伝え、横からの力は耐力壁で抵抗します。
建物の全ては建てられるとき、建築基準法をクリアした設計を行い、それを確認するための申請を受けなければなりません。

建築基準法の中に地震に耐えるための構造設計指針がありますが、これが昭和56年に大きく改正強化され、建物が地震に耐える強さを保持しなければならなくなりました。

そこで地震に強い三つの構造を紹介します。

1つ目に耐震構造です。

耐震構造とは、基礎から建物内に伝わる(入ってくる)地震力に対し、構造体を堅固にすることで地震に耐えようとする構造です。
建物の骨組みなどそれ自体を強く頑丈につくり、地震の揺れを受け止めて耐えるのが耐震構造です。柱に筋交いを入れたり金物で補強したりするのが一般的です。

2つ目に制震構造

制震構造とは、制震構造とは、建物内の壁、柱、屋上などに「ダンパー」という制御装置を組み込み、地震の揺れを建物自体に吸収させる方法です。
名前は「地震を制御する構造」からきています。
建物の揺れが吸収されるため、例え大きな揺れが起きても揺れが軽減され、建物の変形や損傷を抑えられるので、家具などが倒れないようになっています。

3つ目に免震構造

免震構造とは、免震構造とは、地盤(基礎)と建物の間に、積層ゴムの免震装置を入れて、地震の揺れ自体を建物に伝えない方法です。

名前は「地震を免れる構造」からきています。

地震と建物の間に新たな層を人工的につくっているので、地面と建物が切り離しになり、建物から揺れを守るようになっています。

日本は地震大国といわれています。様々な技術で地震などの自然災害からの被害を防止できる建物が将来できそうですね。

以上宮城でした。

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