鉄筋コンクリートの耐久性について – 株式会社東恩納組

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2018年9月10日営業

鉄筋コンクリートの耐久性について

こんにちは。建築部の又吉です。

今回は、コンクリートの耐久性に影響する特性について調べたことを書いていきたいと思います。

まずは中性化について書いていきます。

鉄筋コンクリート造では、コンクリートがアルカリ性のため、鉄筋を錆(サビ)から守るサビ止めの役割も果たしています。しかし、年数の経過とともに、空気中の二酸化炭素などによって、コンクリートのアルカリ性が失われていき、中性化します。

そうなると、コンクリート表面から内側に向かって中性化が進んでいき、内部の鉄筋に到達すると、鉄筋がさびていきます。鉄筋がさびると膨張して、鉄筋に沿ってコンクリートにひび割れが起きてやがてコンクリートが剥がれ落ます。

中性化の進行を遅らせるためには、水セメント比が小さく、密実でワーカビリティー(施工性)がいいコンクリートを作る必要があります。

次に、アルカリ骨材反応について書いていきます。

アルカリ骨材反応は、骨材中の成分がセメントペーストに含まれるアルカリ成分と化学反応を起こして骨材周りに水分を吸収しやすいアルカリシリカゲルという物質が生成されます。その生成された物質が水分を吸収して大きくなり、コンクリートのひび割れを起こす原因になっています。

全ての骨材がアルカリ骨材反応が起こるわけではなく、この現象がおきやすい骨材は、シリカ質鉱物などに多く見られます。このように骨材に反応性を持っているほかに、コンクリートのアルカリ総量やコンクリートの調合、建築物の環境使用条件などいろいろな要因によってアルカリ骨材反応が起きます。

次に塩害について書いていきたいと思います。

塩害は、塩化物イオンが発生しているためにおきます。塩化物イオンについては「初期塩分」と「外来塩分」があります。

「初期塩分」はコンクリートを作るときにセメントに交じっている塩分や、セメント硬化促進剤に使用された塩化ナトリウムなどがあります。

次に「外来塩分」は潮風や海水、凍結防止剤として撒かれた塩化ナトリウムなどがあります。

今回はこれで終わりたいと思います。

以上建築部の又吉でした。

 

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