基礎工事⑤ – 株式会社東恩納組

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2016年6月2日建築部

基礎工事⑤

みなさんこんにちは。工事部の神谷です。
今回のブログも前回に引き続き基礎工事について書いていこうと思います。
鉄筋の配筋が終わると型枠工事が始まります。
型枠工事とは簡単に言うとコンクリートを流し込むための器を作成する工事です。コンクリートを流し込んで硬化した後に外すと建物の形成が出来上がります。
型枠は主に鋼製枠と木製枠の二種類あります。
鋼製枠は表面の仕上がりがとても綺麗というメリットがありますが、コンクリートを打設する際に気泡を抜くのが非常に難しく生コンが固かったり施工レベルが低かったりすると綺麗に仕上がらない場合があります。
木製枠は二種類ありパネコート(化粧版)とコンクリートパネルがあります。パネコートはコーティングされているので鋼製枠と同じく非常に綺麗に仕上がります。コンクリートパネルは表面が鋼製枠やパネコートに比べ仕上がり面が多少粗くなります。しかし基礎の表面を後から仕上げるタイプの基礎はコンクリートの仕上がり部分が粗いほうが仕上げしやすいです。また、どちらも木製ですので水分を吸収しやすく生コンが早く固まってしまう場合があります。
型枠の組み方は、まず捨てコンクリートの上に墨出しを行います。墨出しとは簡単に言うと墨ツボという道具を使って現場に設計図面通りに線を引く作業です。その線に合わせて型枠を並べていきます。鋼製枠の場合は上下止め金具と呼ばれる、幅止め金具をベースに固定します。上下止め金具を使うことで確実な幅の確保、鋼製枠のパンクを防ぎます。
木製枠の場合は、上下止め金具を使わずに墨に合わせて釘を打ったり、セパレーター等で固定します。さらに型枠の外側に単管パイプや角材を使用して補強します。
その後アンカーボルトの固定をします。基礎と土台や柱を固定するために使用するボルトです。
型枠工事の注意点としまして、型枠が真っ直ぐに固定されているか、型枠と鉄筋の幅が取れているか、アンカーボルトが固定されているか確認が必要です。しっかり確認しないとコンクリートを打設した際に基礎がゆがんでしまったり、ひび割れを起こしやすくなったりアンカーボルトが外れてしまう可能性があります。
基礎の部分なので埋まってしまうと見えないですが、しっかりと見えないところまで施工することが大切です。
木製型枠イメージ↓
ファイル 907-1.jpg

鋼製型枠イメージ↓
ファイル 907-2.jpg
以上。神谷でした。

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