宜野湾高校校舎改築工事(第2期・建築1工区) – 株式会社東恩納組

STAFF BLOG

スタッフブログ

2023年2月8日建築部

宜野湾高校校舎改築工事(第2期・建築1工区)

皆さんこんにちは、建築部の比嘉です。
私が配属されている宜野湾高校校舎改築工事(第2期・建築1工区)では先月の1月31日に電気室のコンクリート打設が完了し大きい打設は今回で終了しています。
内部の工事も順次始まっているので気を引き締めて業務に努めていきます。

今回は、防水工事について私が勉強した範囲で書いていきます。

防水工事とは

ビルやマンション大型施設から住宅などの建築物において、屋上やベランダなどの外部から建物内への水の侵入を防止するために行われる工事です。

防水工事には用途・躯体の種類によって様々な工法・材料があり今回は「シート防水」「塗膜防水」「浸透性防水」を紹介していきます。

 

シート防水
「密着工法」

「機械固定工法」


※ロンシール工業株式会社 HPより引用

シート防水は、塩化ビニルやゴム製の防水シートを施工箇所に貼り付ける工法です。固定方法には、専用の接着剤を用いる「密着工法」や、専用の金具を用いる「機械固定工法」があり、施工したい場所に合った工法を選びます。
シートを上から被せていくので、下地に影響されることなく施工を行うことができます。耐用年数は10〜15年と防水工事の中でも比較的長く、耐久性が高いことも特徴です。
また、広い面積でも一度にムラなく施工していきますので、施工期間が短いといったメリットもあります。新築や改修はもちろん、ビルやアパートなどの建築物でもよく使用されています。

 

塗膜防水

塗膜防水は、塗料を施工箇所に塗り重ねて「防水層」を作る工法です。密着性が非常に高いことから割れにくく、改修の際も再度塗り直すことによる対処が可能となっています。
塗膜防水には主に、「ウレタン防水」や「FRP防水」といった種類があります。シート防水やアスファルト防水等よりは比較的安価で場所を選ばずに施工することができます。またFRP防水は最近注目されている工法で、「ガラス繊維強化プラスチック(FRP)」を利用します。耐久性や強度に優れており、バルコニーや屋上駐車場などでよく採用されています。

 

浸透性防水

今回宜野湾高校校舎改築工事では、浸透性防水(セリノール防水)を行いました。

浸透性防水とは、浸透性の高い材料をコンクリートの表面に塗り付けていく防水工事です。材料は規定配合に従ってその都度調合していき、無機質系やケイ酸塩系などがあります。調合した材料をコンクリートに塗ることで隙間に浸透していき、コンクリート本体が強化され水分の浸透を防ぎます。
加えて、コンクリートの劣化防止やひび割れの防止にも効果があるので建造物の耐久性を高めてくれます。
また、溶剤を使用することもないので、作業環境がいい状態で施工を行うことができます。適応箇所は主にコンクリート躯体で、地下の内外壁や屋上、エレベーターピット、受水槽などでよく採用されています。

 

今回は、防水工事の種類についてご紹介してきました。ここで挙げたのは代表的なもので、さらに細かく分類された工法もあります。

今回は、ここまでとします。

躯体工事は終わりましたが、内部の工事はこれから忙しくなってくるので気を引き締めて安全作業で業務に努めていきます。

以上建築部の比嘉でした。

 

関連記事