新たなる成長のために・・・9-3-1 – 株式会社東恩納組

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2017年7月24日建築部

新たなる成長のために・・・9-3-1

こんにちは。建築部の具志です。

7月24日(旧6月2日)は、『河童忌』 芥川龍之介の命日。代表作の『河童』から「河童忌」と呼ばれているそうです。

今回は、プレキャスト・プレストレストコンクリート造(PCa・PC)のお話しをします。

前回お話しした「鉄筋コンクリート(以下RC)造」や「鉄骨(以下S)造」は一度耳にした事があると思いますが、『PCaPC』は建設関係の仕事に携わっていない方にはなかなか聞きなれない言葉だとおもいます。

簡単に言うと、工場で製作された柱・梁などのプレキャスト部材を、プレストレスにより一体化し建築物を構築する工法です。(※ますます意味が分からないですね。)

では、「プレキャスト(以下PCa」と「プレストレスト(以下PC)」とは何かというと、

●「PCa」は、「precast  concrete(成形済みのコンクリート)工法」の略で、建物の基本となる部材を設備の整った工場で製作した後、現場に搬送し揚重機を使って躯体を組み立てていく工法です。

現場打ちコンクリートのように天候に左右されず、作業性の良い場所で製作するため、品質が均一で精度の高い、安定した部材の供給が可能になります。

※工場製作(製品検査状況)

※現場納入(仮置き状況)

※現場施工(揚重機を使用しての取付状況)

上記で述べた内容以外での「PC」のメリットとして、製作工場では型枠を規格化し、鋼製型枠とすることにより、繰り返し使うことができ、現場での型枠に使用していたベニヤなどの建築廃棄物を大幅に削減できる。橋梁などの大型構造物においては、通常施工では下から順に施工して、それぞれの部分で充分な呼び強度が出るまで次の部分の施工ができないので日数がかかるところを、各部材の強度が出ればすぐに組み立てられることから工期が短縮できることが上げられる。

その反面、既存の規格に合致した汎用品や、特注の形状であっても大規模な工事で同一形状の部材を大量に使用するなどのように、量産効果によるコストダウンを見込める製品でないと、現場でコンクリートを施工するよりも不経済になることもあるのでコンクリート建築物のすべてがプレキャストになるというわけではありません。

当現場では、一部の梁、柱部材をPCa部材で施工しています。

「PC(プレストレストコンクリート)」のお話しは次回にしたいと思います。

今回はここまで。

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