新たなる成長のために・・・2 – 株式会社東恩納組

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2016年8月15日建築部

新たなる成長のために・・・2

こんにちは。
工事部の具志です。

8月に書く手紙の季語には『残暑の侯』、『晩夏の侯』など、暦の上では秋が始まるそうです。
沖縄ではまだまだ夏真っ盛りで暑い日が続いていますが、日々の熱中症の予防と対策を心がけましょう。

さて、前回に引き続き『空間としての建築』のお話を・・・

~建築に求められる性能~
原則として、建築物の空間は人間が目的に応じた過ごし方をする場所です。また、建築物を作るためには多くの資材と労力、時間が必要になります。
そのため以下のような性能がどの建築物にもそれぞれ普遍的に求められます。

○安全性(セーフティ)
人間の生命と健康を守る安全性は、最も重要な性能です。
構造的な安全性・・・
重力に対して十分に自立し、地震た台風による力を受けても大きな倒壊をしない耐力。
火災に対する安全性・・・
一定時間内の倒壊や延焼を防ぎ、有毒ガスを発生しない性能。同時に万全な非難計画も必要。
生理学的安全性・・・
アスベストやシックハウス症候群の要因となる有害物質などを使用しない。電磁波の影響を緩和する配慮など。
○快適性(アメニティ)
快適性を狭い範囲でとらえ、冷暖房の使用などにより短絡的に解決すると、環境に負担がかかります。気化熱や風の流れなどを利用し快適性を確保する環境共生型の建築物が浸透しつつあります。
ファイル 958-1.png
環境共生型の建物
○利便性
利便性のよい空間には合理的な心地よさや明確さがありますが、作業性や能率を追求するあまり、無味乾燥な居心地悪い空間を作らないようにするバランスが設計には必要です
○耐久性
耐久性のよい建物を作ることは、資源や労力のムダを省き、落ち着いた文化を作ることにつながります。
○意匠性(デザイン)
風土や文化背景に調和したデザインの建築物は、人々に感動を与え、精神性を高めます。また建築物や生活空間に対する愛着心は、人間のアイデンティティの形成に役立ちます。
○経済性
経済性の判断は建設にかかわる費用のみではなく、維持費用、建築物の寿命などを総合して行うことが大切です。
今回はここまで。

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