新中部協同病院新築工事現場よりⅡ – 株式会社東恩納組

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2018年6月6日営業

新中部協同病院新築工事現場よりⅡ

皆さんこんにちは、建築部の仲里です。

梅雨時のむし暑い天気が続いていますが、熱中症にならないように体調管理に努めましょう。

現場の進捗状況写真です

6月1日に一部基礎の打設を行っている状況です。

今回はコンクリ-トに入れる混和剤についてお話します。

一般に用いられる混和剤は、次のように大別し分類することができます。

ⅰ)独立した微細な空気泡を連行することにより、コンクリ-トのワ-カビリティ-や耐 凍害性などを改善させるもの(AE剤)

ⅱ)セメントに対する分散作用により流動の改善あるいは強度を増大するもの(減水剤、AE減水剤、高性能減水剤、高性能AE減水剤、流動化剤

ⅲ)凝結時間および硬化時間を調節するもの(硬化促進剤、凝結遅延剤、急結剤)

ⅳ)防水効果を与えるもの(防水剤)

ⅴ)空気泡の作用に充填性を改善したり、質量を軽減するもの(起泡剤、発泡剤)

ⅵ)その他(鉄筋コンクリ-ト用防せい剤、水中不分離性混和剤、保水剤、乾燥収縮低減剤、分離低減剤(増粘剤)、防凍・耐寒剤など)

AE剤(空気連行剤)は、コンクリ-ト中に多くの独立した微細な空気泡(エントレインドエアを一様に連行し、ワ-カビリティ-および耐凍害性を向上させるために用いる界面活性剤の一種です。界面活性剤は水溶性によって、陰イオン系、非イオン系および両性系に分類されるが、市販されているAE剤は、樹脂系、アルキルベンゼンスルホン酸系、高級アルコ-ル系など陰イオン系のものと、非イオン系のものに限られている。連行空気泡は、コンクリ-ト中であたかもボ-ルベアリングのような作用をするので、ワ-カビリティ-が改善され、所要のコンシステンシ-を得るための単位水量を減少させることができる。この結果、同じスランプのコンクリ-トに比較して、ブリ-ディングなどの材料分離が少なくなる。コンクリ-ト中に連行空気泡が適当量存在すると、自由水の凍結による大きな膨張圧を緩和する働きをし、また、自由水の移動を可能にするため凍結融解の繰り返し作用に対する抵抗性(耐凍害性)が著しく増大する。この効果は、コンクリ-ト中に存在する空気泡の粒径とその分布状態によって著しく相違する。良質なAE剤を用いた場合 直径30~250pmのものが大部分を占め、コンクリ-ト1㎥中に数千憶個の空気泡が含まれる。

今回現場で使用している高性能AE減水剤について

高性能AE減水剤は、高い減水性と優れたスランプ保持性能を有する混和剤であり、一般の強度のコンクリ-トから高強度コンクリ-トや高流動コンクリ-トまで、幅広く使用されている。高性能AE減水剤の主成分は、便宜上、ポリカルボン酸系、ナフタリン系、アミノスルホン酸系およびメラミン系の4種類に分類されている。

高性能AE減水剤の分散機構は、一般的に静電反発力と立体障害効果で説明されている。静電反発力は、減水剤がセメント粒子に吸着するとセメント粒子表面に帯電層が生じ、粒子が互いに反発することによりセメントペ-ストの流動性が大きくなることで説明される。その静電反発力の大きさは、ゼ-タ電位と相関関係にあり、ナフタリンスホルン酸塩やメラミンスルホン酸塩は、ゼ-タ電位が高く分散性が大きいと説明されている。一方、ゼ-タ電位が比較的小さいにもかかわらず高い分散性が得られるポリカルボン酸系の高性能AE減水剤の分散機構は、帯電層による反発力だけでは説明できないため、粒子間の静電反発力に加え、吸着層の立体障害効果によるものと考えられる。高性能AE減水剤のスランプ保持機能は、セメント分散剤とスランプ保持剤を配合した剤およびそれ自身がセメント分散性とスランプ保持性を持つ剤の2つのタイプに分かれることができる。前者は、時間の経過とともに溶液中の反応性高分子がセメント表面に吸着し、再凝集を防止すると考えられており、後者は、立体的にセメント表面に吸着し、長時間にわたりセメントの再凝集を防止すると考えられています。

以上 建築部 仲里でした。

 

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