やえせAG新築工事より – 株式会社東恩納組

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2018年6月7日営業

やえせAG新築工事より

皆さんこんにちは、建築部 東江です。

梅雨入りしてから雨が少なく、工程に影響なく作業が進んでいます。

現場では埃対策の為に散水を行っているのでダムの貯水率が気になります。

沖縄県企業局のホームページによると、2018年6月5日のダムの貯水率は46.4%で、平年より29.0ポイント少なくなっているそうです。

今回はダムについて調べてみました。

沖縄県には国、県、企業局が管理するダムがあります。

国管理:福地ダム、新川ダム、安波ダム、普久川ダム、辺野喜ダム、漢那ダム、羽地ダム、大保ダム、金武ダム

県管理:金城ダム、倉敷ダム、座間味ダム、我喜屋ダム、儀間ダム

企業局管理:山城ダム

ダムには構造的な種類があります。

本体をコンクリートでつくる「コンクリートダム」と岩石や土を積み上げてつくる「フィルダム」があります。

・コンクリートダム:基礎岩盤の上に築いた強固なコンクリートの重さで水圧に耐える型のダムのことで「重力式」や「アーチ式」があります。

・フィルダム:土と岩石を固めて作ったものです。ダムを作る場所の地盤が比較的に弱い場合でも大きなダムをつくりやすいことが特徴です。。

・台形CSGダム:「CSG」とはCemented Sand and Gravelの頭文字で、直訳すると

「セメントで固めた砂礫」となります。「CSG」は「コンクリート」のように材料を指す用語で、コンクリートを用いたダムをコンクリートダムと呼ぶのと同様に、CSG材料を用いたダムで、なおかつ堤体の横断形状が台形であることから「台形CSGダム」と呼ばれています。

コンクリートダムに使う石は、かたいものしか使えません。それに対して、CSGダムは、コンクリートダムに使えないようなあまりかたくない石も使うことができる新しいタイプのダムです。

他にも種類があるそうですが、台形CSGダムについて調べてみました。

国管理の金武ダム(旧名:億首ダム)に採用されており、当初計画の重力式コンクリートダムに替えて、工事で発生する土砂を有効に活用し環境への負荷を低減する台形CSGダムを採用。当時は世界初の形式で、現在は北海道の当別ダム(完成)の他、全国各地で台形CSGダムを採用するケースが多くなっているそうです。

特徴としては

◆設計の合理化
・台形形状にすることにより、耐震安定性が向上し、堤体材料の必要強度を小さくできる。また、基礎岩盤に対する要求が低いことから、ダムサイト選定の自由度が増大。

◆材料の合理化
・堤体材料の必要強度が低いため、材料に対する要求性能が小さく材料選定の自由度が大きい。

◆施工の合理化
・簡易な施工設備により迅速に施工ができる。

億首ダムでの台形CSGダムの採用にあたっては、台形CSGダムが現行の河川管理施設等構造令に規定されていないダム型式となり、平成14年6月に全国で初となる国土交通大臣特認の認定を受けているそうです。

昭和53年度より実施計画調査を開始し、平成23年9月にコンクリートの打設を完了、平成26年4月より管理を開始したそうです。

30年以上もかけて作られたのには驚きです。

昔のように頻繁に断水が起きなくなったのは、ダムのおかげだと思います。

無駄に水を使わないように、節水に取り組んでいきましょう。

 

以上、建築部 東江 でした。

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