毎日急行物流倉庫新築工事(造成)より
みなさん、こんにちは。建築部の当銘です。
今回は、現場で使用しているコンクリート打継剤について、書こうと思います。
コンクリート打継剤をどこで使用するかというと、下の図でいう打継部分の打継面に使用します。
この図の場合、底版からたて壁の順に4回に分けて打設を行うことになり、コンクリート打継剤の散布は3回行うことになります。
コンクリートを打ち継ぐ際、コンクリート打継面の処理をする必要があり、その方法は通常、高圧洗浄機などを使って洗い出しを行うレイタンス処理が一般的ですが、今回、現場では洗い出しが不要なコンクリート打継剤「ジョインテックスCT-400」を使用して打継面の処理をしています。
(↑株式会社ノックスよりカタログをダウンロード)
打継剤の成分は「カチオン性アクリルエマルション」になります。
カチオンとは、陽イオンのことで、主に左官や防水の材料に使われています。
コンクリートはマイナスの電気を帯びているので、プラスの電気を帯びているカチオンにより、磁石のような働きが起きて、打継面の接着力(密着性)が増すということが考えられます。
また、アクリル樹脂は耐衝撃性が高いので、ひび割れ防止となり、カチオンの接着力と合わせて、打継面を強固にするものと考えられます。
では、散布の様子を少し載せます。
1㎡あたり0.3ℓ散布により、必要な量を計測。
(B工法)ブリーディング水消滅後、散布前の状態。
散布状況
散布完了
散布後、翌日の状態
この打継面は、たて壁から数えると1回目の打設になります(底版から数えると2回目)。この上に後日、2回目のたて壁の打設を行います。
今回はここまでとさせていただきます。以上、建築部 当銘でした。