粟国新庁舎新築工事『打継ぎ』
皆さんこんにちは、建築部の小浜です。
今回私が掲載する内容は『打継ぎ』についてです。
私が配属されている粟国新庁舎新築工事現場は、現在1階躯体と2階床スラブの打設を行っています。
この1階躯体と2階床スラブで550㎥程あります。
※建物平面(イメージ)
しかし、粟国島の都合上1日で打設できる数量が、100㎥程度と決まっています。
なので、100㎥程度になるよう6か所に工区分けをしています。
※建物平面(イメージ)
この工区ごとの間が打ち継箇所になります。
※「打継ぎ」と「打ち重ね」は意味が異なるので注意!
打継ぎ目には水平打継ぎと垂直打継ぎがあります。
青ライン ・・・水平打継ぎ
オレンジライン ・・・垂直打継ぎ
この打ち継の位置にも決まりがあります。
※梁及びスラブにおいては、そのスパン(長さ)の中央または端から1/4の付近に設け、
柱及び壁においては、スラブ、壁梁又は基礎の上端に設ける。
梁及びスラブの場合↓
柱及び壁の場合↓
なぜ、梁及びスラブの打継ぎ位置が、中央またはスパンの1/4かというと、梁に掛かるせん断力を等分布荷重で考えたとき、梁の中央が最小になります。
※集中荷重で考えると不在となる。
曲げモーメントを考えると最小になる位置は、等分布荷重・集中荷重のどちらとも、スパンの1/4から1/3あたりになるためです。
なので、梁及びスラブの打ち継ぎ位置は、中央またはスパンの1/4となります。
以上、今回はここまでとさせていただきます。
建築部の小浜でした。