(仮称)花城クリニック新築工事
こんにちは。建築部の東恩納です。
今回は、僕の配属の現場(仮称)花城クリニック新築工事の現場からお届けします。
現在、年内の最上階コンクリート打設(棟上げ)に向けて施工中です。
現在の現場状況(奥に見えるのがA工区)
A工区は1階部分があり、現在見えてる型枠部分が2階部分になります。
現在は、A・B工区に分けたうちのB工区の基礎埋戻しも完了しスラブ配筋を完了し隣の先に打設したA工区の2階床スラブと打ち継ぎのコンクリート打設を完了した状況です。
次工程の説明といたしまして、B工区の壁配筋をしまして、壁・柱型枠建込み・B工区の梁型枠架け・スラブ張りをしてA・B工区を一緒にした2階躯体の年内の最上階コンクリート打設(棟上げ)の流れになります。
これをふまえて、今回で下からの柱の鉄筋の主筋の立上げは最後になり、最上階の柱主筋の柱頭には打ち止りの180°フック(末端処理)が必要になります。
なので、今回は鉄筋の柱筋のフックについて書きたいと思います。
下の写真の黒丸で囲まれた部分がフック(末端処理)
花城クリニックで使用の呼び名のD25mmの鉄筋↓↓↓
※日本建築学会編「建築工事標準仕様書(JASS5)」によると
建築学会の基準では、折曲げ角度が180°の場合、一般的にD16以下は3d以上、 D19以上は4d以上となっています。それに加えて余長が4d以上が適正な鉄筋末端部の折曲げ寸法になります。
折り曲げ角度180°のD25mmです。(下の写真)
※折り曲げ加工は、冷間加工とし、折曲げ機を使用します。
したがって、D19mm以上は4d以上なので、D25mmであれば、
計算式:4×d25=D=100mmが最小直径(D=100)です。
半径では50mmですね。(上の写真)
また、余長=4d(180°の場合)以上となっているので、
計算式:4×d25=100mm以上余長が必要になります。
花城クリニック使用の鉄筋は余分に余長を10mmとり余長が110mmとなっています。
折曲げ形状寸法の計算式は
(上の最小直径D×円周率π/2+余長)=100×円周率π/2+100=257mm以上が必要になります。
これが、最小で曲げられる鉄筋の必要な長さとなります。
上記の写真の花城クリニック使用の鉄筋の写真のD25の鉄筋の寸法は、
(最小直径D×円周率π/2+余長)=100(D)×円周率π/2+110=267mmとなり折曲げ寸法が妥当な鉄筋加工材となります。
長くなりましたので、今回はここまで。
まだまだ、勉強不足なので日々の努力をしっかりとして1日1日を無駄にしないように日々精進し、安心安全で良質な建築物を造っていきたいと思います。
以上入社4年目の東恩納でした。