PRC杭・CPRC杭について
皆さんこんにちは!建築部の新垣です。
今回は、杭地業工事のPRC杭・CPRC杭について書きたいと思います。
まず始めに、
PRC杭(Pretensioned & Reinforced Spun Hig Strength Concrete Piles高強度プレストレスト鉄筋コンクリート杭)
についてお伝えします。
PRC杭とは、PHC杭(設計基準強度80N/㎟以上の高強度コンクリートを遠心締固めによって製造したコンクリート杭)
に異形鉄筋を配置し、高い曲げ靭性・変形能力・せん断耐力を持つ杭で、耐震性・経済性に非常に優れた杭となっています。
今の説明を少し嚙み砕いて説明しますと、PHC杭に使用されている
PC鋼棒(プレストレストコンクリートに使用される高強度の鋼棒)の間に、同じ本数の異形鉄筋を配置させ、
さらに水平力(地震力)に強くなった杭がPRC杭となっています。
PRC杭にはコンクリート強度が85N、105Nの2種類があり、主に上杭として使用されいるそうです。
次はCPRC杭についてお伝えします。
CPRC杭とは、COPITA(社団法人 コンクリートパイル建設技術協会)が仕様を統一したPRC杭で、
大きなせん断抵抗力と高い変形性能を可能にした杭となっています。
下の写真は、私が現在配属されている中小企業振興会館のCPRC杭の資材検収の写真となっております。
主な特徴としましては、耐久性に優れており、※プレストレスが導入されているため、
地震力による一時的な曲げひび割れが生じても、長期荷重時にはひび割れが閉じる
と言われています。
※プレストレスとは、コンクリート最大の弱点(圧縮には強いが引張には弱い)を、
荷重によってコンクリートに生じる引張応力を打ち消し、あらかじめ計画的に
コンクリートに与える圧縮応力のことです。
今回、PRC杭とCPRC杭について私が勉強した範囲でお伝えしましたが、簡単な考え方として
CPRC杭はPRC杭の中の1つの種類として考えた方が分かりやすいと思います。
杭にはまだ他にも種類があるので、もう少し杭について勉強していきたいと思います。
以上、建築部 新垣でした。