やえせAG新築工事より
皆さんこんにちは、建築部 東江です。
ようやく最低気温も20度近い日が続き、寒い季節が終わりを告げるかと思われます。
体調に気をつけながら、忙しい年度末を乗り切り、新年度が笑顔で迎えられるように張り切っていきましょう。
それでは本日の話題です。
建設現場では、使用する道具や材料等で呼び方がいくつかあり、戸惑ってしまうことがあります。
その中のひとつ、『番線(ばんせん)』を今日は紹介したいと思います。
土木、建築工事において物を結束するのに使われるなまし鉄線。
太さを番手で表すところから番線とも呼ばれています。
下の写真、輪になっているのが今日の主役です。
なまし番線 (読み方:なましばんせん) 別表記:鈍し番線
通常の鉄線を加熱した後に緩やかに冷却し、柔らかくした鉄線のことで、番線、なまし線、なまし鉄線とも言います。
一般的に、防サビ処理のメッキがされてないので、表面にサビが生じやすく、数値が大きいほど細くなります。 決まりはありませんが、主に次のサイズが使用されています。
10番線(#10):型枠などの緊結
12番線(#12):足場や仮設の緊結
21番線(#21):結束線とよばれ鉄筋の結束
結束用に切断されて市販もされています。(下画像)
番線をつかって、結束するときには、シノを使います。
画像の上が”しの”で、下が”ラチェットレンチ”といいます。
尖っている方を使い、番線で資材を束ねたり
固定したり
無くてはならないものです。
番線と言う人もいれば、なましと言う人もいます。
結束するときに使用するラチェットレンチですが、他にはナットを締めたり緩めたりも出来ます。
この道具も”ラチェット”と言う人もいれば、“しの”と言う方もいます。
”しの”持って来いと言われ、何のことですかと聞き返し、これぐらいも分からないのかと新人の頃に怒られたことがありました。”ラチェット”は知っていたのですが、この方は”しの”と呼んでいました。
年代なのか、地域性なのか定かではありませんが、現場での用語には違いがあるので今後も紹介していきたいと思います。
以上、建築部 東江 でした。