シーリングについて – 株式会社東恩納組

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2018年11月7日営業

シーリングについて

こんにちは!建築部の安里です。

最近、朝は寒くなってきて布団から出るまでに時間がかかってきました。インフルエンザの時期になってきたので十分に対策をして過ごしましょう。

さて、今回はシーリングについて書きたいと思います。

シーリング(Sealing)とは、直訳すると詰めものをする となります。建物には、外壁材と外壁材の繋ぎ目、外壁とサッシのつなぎ目など、様々な隙間が存在します。そういった隙間をシーリングで埋めることで、雨漏りや漏水を防止し、建物全体の防水性能を高める役割があります。

 

シーリング材には、1成分系と2成分系というのがあります。

1成分系は空気中(湿気や酸素、乾燥)で自然と硬化していくタイプです。外壁の部分補修や外壁リフォームなどの施工面積が小さい箇所のシーリング工事で使用されます。

2成分系は硬化剤などを混ぜることで硬化するタイプです。そのままでは使用できず、専用の攪拌機で硬化剤をかき混ぜて使用します。こちらは施工面積の大きい箇所のシーリング工事で使用されます。

 

そして、材質は建築で使われる物は主に4種類あります。

1.シリコン

耐水性・耐熱性・耐候性に優れ、固まってからも弾力性があり収縮しないのが特徴で、ガラス類にもよく接着します。つるつるとした艶がありますが、水を弾く性質があり、塗料がつかないため、塗装の必要のない場所向きで内外部で使える汎用性があります。

2.変性シリコン

シリコンの塗装ができるバージョンで、製品自体のカラーも豊富です。周辺の汚染性が低いのも変性シリコンの特徴です。塗装をしなくても耐久性はありますが、対候性・耐久性はシリコンに比べると劣ります。そのため、お風呂などの水廻りではシリコン系を使用し、外壁では塗装ができる変性シリコンを使うといったように施工箇所に応じて使い分ける必要があります。

3.ウレタン

シーリング材の中でも1番の耐久性があり、資材との密着性が高いのが特徴です。また、硬化すると弾力性に富んだ使用になることから、コンクリートのひび割れ補修などにも使われます。しかし、そのままの状態だと紫外線に弱く、ほこりが吸着しやすいため、塗装が必要になります。

4.アクリル

塗装が可能で、湿った場所にも使用できるのが特徴です。ALC板の目地・モルタルの隙間充填・室内のクロスや内装の目地などに使用されます。ただ、耐久性が低く、日当たりのいい場所では10年ほどでひび割れてしまうため新築工事やリフォームの際にアクリルよりは変性シリコンがいいとされ、アクリル系はあまり使われなくなったようです。

 

ちなみに、シーリングとは別にコーキングとも呼ばれるのですが、どちらも基本同じですが、厳密には違うみたいです。日本工業規格JISによると、シーリング材と油性コーキング剤は定義付けられており、油性コーキング剤以外は全てシーリング材になります。油性コーキング剤を使用する工事を「コーキング工事」と呼ばれていました。以前は油性コーキング剤の需要が多くあったけど現在は激減しているようです。当時の名残がシーリングとコーキングの2種類の呼び方になったとされているようです。

今回はここまでにしたいと思います。

以上、入社2年目安里からでした!

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