新たなる成長のために・・・9-2 – 株式会社東恩納組

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2017年6月30日建築部

新たなる成長のために・・・9-2

こんにちは。建築部の具志です。

6月30日はハーフタイムデー。 一年間の折り返し地点となる日(一年も残す所あと半分となる日)。おじさん臭いですが、年齢と共に1年のサイクルが早くなってきているような気がします。

『豊見城市新庁舎建築工事(庁舎棟)』は鉄筋コンクリート造(以下RC造)・鉄骨造(以下S造)そして(プレキャスト・プレストレストコンクリート造(以下PCa・PC)という3種類の構造体が混在した建物になり、今回はS造について説明します。

S造とは、柱や梁など骨組に鉄骨を使用した構造のことで、Sはスチールの略です。木造の柱がそのまま鉄になったものをイメージするとわかりやすいと思います

 

 

 

 

 

※鉄骨造イメージ

一口にS造とはいっても建物の用途、形状、建設場所の地質等々により構造形状、鋼材の種類、製品の企画等多種に分類されます。

S造は大きく三種類に分けられ、柱、梁、筋交いを利用したブレース構造、柱と梁を完全に固定(剛接合)して筋交いを不要としたラーメン構造、小さな三角形を多数組み合わせたトラス構造があります。


 

 

 

 

 

※ブレース構造イメージ


 

 

 

 

※トラス構造イメージ(東京タワー)

鋼材の種類分けとして、重量鉄骨造と軽量鉄骨造の2種類があり鋼材の厚みが6mm以上のものを「重量鉄骨構造」、6mm未満のものを「軽量鉄骨造」と呼び、前者は主にビルや高層マンションなど大規模建築物をつくる際に、後者は「軽量鉄骨造」は一般住宅や小規模店舗などで用いられ、特に断りがなくS構造という場合、一般的には重量鉄骨ラーメン構造を指す場合があります。

その他、製鋼工程による分類(高炉材・電炉材)・断面形状による分類(H形鋼・角形鋼管・円形鋼管等々)及び規格による分類等が上げられます。


 

 

 

 

 

 

※断面形状による分類イメージ

ちなみに、前回のRC造と今回のS造の長所を兼ね備えたSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)というのもあります。


 

 

 

 

 

 

※SRC造とRC造イメージ

S造は木材に比べ強度が高く、鉄筋コンクリートに比べ単位重量が軽いことから長い梁に利用でき、柱のスパンが広く、柱の本数も少なくてすむ等の利点もある中で、構造材が不燃物なので火事に強いとおもわれがちですが、鉄骨は摂氏550℃程度で急激に強度が失われるので、消火に手間取ると一気に建物が倒壊する危険性を持っている。このため鋼材には耐火被覆を施すのが一般的です。

 

 

 

 

 

 

 

※耐火被覆イメージ

次回は、私もこの『豊見城市新庁舎建築工事(庁舎棟)』作業現場で初めて経験するPCa・PC造のお話しをしようとおもいます。

今回はここまで。