新たなる成長のために・・・7 – 株式会社東恩納組

STAFF BLOG

スタッフブログ

2017年4月21日建築部

新たなる成長のために・・・7

こんにちは。工事部の具志です。
4月21日は『民放の日』。
 日本民間放送連盟が1968年に「放送広告の日」として制定。1993年に「民放の日」に改称された。1951年のこの日に日本で初めて民放16社に放送の予備免許が与えられたことに因むそうです。
 さて昨今、軟弱地盤や地震による建物の沈下や崩壊が心配されている中で『基礎地盤の強度補強』についてお話ししたいと思います。
 建築物直下の地盤の状態は、地震時の建築物への影響を左右します。ウォーターフロントの埋立地などで地盤が軟弱だと、場合によっては建築物の沈下などの問題が生じ地震時などでは、最悪の場合には崩壊の危険も考えられます。
 地盤調査の結果、軟弱地盤と判断された場合には、『基礎地盤の強度補強』が必要となります。
 『基礎地盤の強度補強』の工法は建物の基礎を杭打ちで支持するか、地盤そのものの支持強度を改善するかの2通りに大別されこのうち後者の方法を一般に「地盤改良」と呼んでいます。 

その中で主だったものをいくつか説明したいと思います。

●固結工法

土壌にセメント硬化剤を混ぜてかくはんし化学的に硬化促進を図る工法。固結工法には表層改良(浅層改良)と柱状改良(深層改良)の2種類の工法がある。


 

 

 

 

 

 

※上の写真は、表層改良の一つです。

●置換工法

軟弱な原地盤を掘削・除去し、支持力の期待できる良質土に置き換える工法。

●締め固め工法

振動ローラーやタンピングランマーで土壌を締める工法。


 

 

 

 

 

 

●脱水工法

土壌の水分を抜く工法。ウェルポイント工法・ディープウェル工法・バーチカルドレーン工法などがあります。

その他の工法として流動化処理工法(LSS工法)というのもあります。この工法は工事などで出た残土をセメントと水を混合させた『流動化処理土』(りゅうどうかしょりど)と呼ばれる土を利用し、埋め戻す工法です。記憶に残るところでは、福岡県の道路地盤沈下の際に復旧作業として行った工法です。

細かく調べれば上記以外にも色々な「地盤改良」の工法があり、地盤の状況、周辺の環境、施工時期、建物の用途及び工事に掛かる予算などから、検討され工事が進められていきます。

次回は「杭打ち」の工法についていくつか説明したいと思います。

 

今回はここまで。

関連記事

2024.04.25建築部
2024.04.24建築部
2024.04.23建築部