消波ブロック
皆さんこんにちは、営業部の宇江城です。
先日、フェリーで離島に行く機会があり、港が近づくにつれ少し気になったものがあったので掲載します。
「消波ブロック」です。
普段は特に気にもせず見ているのですが、台風が続いたためか、なぜか気になり写真を撮ってみました。
「消波ブロック」はテトラポッドとも呼ばれておりますが、日本ではテトラポッドというのは、(株)不動テトラの商標登録のようですので、消波ブロックや消波根固めブロックと呼ばれております。
素材はコンクリートでできており、形状も100種類以上あり、重さも500kgから80tまでと大きさも重さも様々です。
なぜ消波ブロックが設置されているかというと、海岸線や河川において、押し寄せる波のエネルギーを抑え、高波などによる災害防止と海岸の浸食防止のために設置されています。
たとえば海には防波堤がありますが、その周りには無数の消波ブロックが多く設置されています。
これは防波堤だけでは大きな波が来たときに対応が出来ないからです。
消波ブロックがあることによって波の力が分散さて、高波の被害が抑えられています。
そのほかには、消波ブロックを設置することにより魚介類などの生息場として利用されております。
消波ブロックに藻や海藻・貝などが生息しそれを飼料とする生物が集まり海の生態系も守られております。
自然災害から、人を守るだけではなく、海の生態系も考慮しながら安全と安心を提供している「消波ブロック」を見て、安全で安心な建築物を創るだけでなく、海などで行う護岸工事や消波ブロックの設置などの土木工事もとても大切な工事だと実感しました。
東恩納組でも、漁港や防波堤、消波ブロックの設置などの工事は行ってきましたが、これからも安全と安心を提供する建設事業者として様々な仕事に携わってみたいと思いました。
当社施工の漁港の防波堤工事(阿嘉漁港)