磁気探査異常点確認工事について
皆さま、こんにちは。
土木部の玉城です。
甲辰橋では護岸背面部に鋼矢板を圧入するため、磁気探査を行い異常点が確認されました。
その異常点を確認するため「異常点確認探査」を行いました。
今回のブログは甲辰橋現場で採用した「Lモール工法を活用した磁気探査異常点確認工事」についてご紹介致します。
「Lモール工法」とはLモール機を使用しケーシングを地中に圧入し掘削する工法です。
こちらがLモール機になります。
土留めが設置できない狭い箇所、または土留め自体が磁気反応を起こしてしまい土留めが設置できない。そういった場面に最適な工法です。
ステンレスは磁気反応がないため、先端ケーシングのみステンレス製を使用しました。
使用に先立ち、ステンレスが磁気反応しないか簡易センサーにて確認を行っております。
先端以外のケーシングは通常のスチール製を使用しております。
クラムシェル、Lモール機を使用しグラブバケットにて掘削を行っている状況です。
現地盤から6mの箇所で既設橋台基礎の鉄筋コンクリートに干渉し、掘削が困難となり掘削は取り止めとなりました。この時点でケーシング内での異常点の確認探査を行いました。
今回の磁気反応は既設橋台の基礎の鉄筋35mmでした。
あらかじめ「橋台の基礎」と予測しておりましたが、戦後すぐに建設された甲辰橋では埋戻し材に不発弾が入っている可能性があり、時間を要しましたが安全を第一優先して良かったです。
初めての工法でしたが事前に施工計画をしっかりと行いましたので問題なく施工完了しました。
どんどん新しい工法にチャレンジしていきたいと思います。
最後までご清覧頂きありがとうございました。