鉄筋について – 株式会社東恩納組

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2018年6月21日営業

鉄筋について

こんにちは!建築部の安里です。

今回は、鉄筋について書こうと思います。

鉄筋は、鉄筋コンクリート造(Reinforced Concrete、略してRC造)の建物に使われる材料です。

RC造は、圧縮力に強いコンクリートと、引張力に強い鉄筋を組み合わせて作られます。耐久性、耐震性、耐火性、遮音性に優れ、重量もあるので台風にも強いのが特徴です。

鉄筋には、鉄筋コンクリート用丸鋼(写真左)と、鉄筋コンクリート用異形鉄筋(写真右)があります。

(鉄筋コンクリート用丸鋼)     (鉄筋コンクリート用異形鉄筋) 

 

 

 

 

 

異形鉄筋は、コンクリートとの密着力・定着力を上げるために、表面にリブや節と呼ばれる突起がつけられています。

異形鉄筋には、呼び名と言う、いわゆる鉄筋の径があります。下からだと、D6,D10,D13,D16,D19,D22,D25,D29,D32,D35,D38,D41,D51の13種類あります。「D25」とは鉄筋の呼び名の数値が25㎜の異形鉄筋ということです。

これだけあると、見分けるのが難しいと思いますが、ちゃんと見分ける方法があります。見分ける方法としては、鉄筋材の鋼材メーカー、鉄筋径と材種がわかるように、鉄筋表面に文字と点が表示されています。これを圧延マークと呼びます。

写真左では、文字の「TC」が鋼材メーカーで、「22」は呼び名(鉄筋径)となっています。

次に、鉄筋の種別の表示方法を説明します。

上の表にある、[種類の記号]のSR(Steel Round Ber)は丸鋼で、SD(Steel Deformed Ber)は異形鉄筋です。SR○○○とSD○○○は、「降伏点」を表しています。なので上の鉄筋写真の「・」は、突起の数1個(・)でSD345となっています。

「降伏点」とは、力を加えた時に材料が変形して元に戻らなくなる強さのことを言います。降伏点より小さい力であれば、力を離せば元の形に戻ることができます。降伏点についてはJIS規格で下の表のように定められています。

引張強さとは、材料の破壊限界を示す強さです。引張強度として指定された以上の力が加わると、材料は破断してしまいます。

今回はここまでにしたいと思います。

以上、入社2年目の安里からでした。

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