鉄骨建方(たてかた)開始します。 – 株式会社東恩納組

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2024年4月3日建築部

鉄骨建方(たてかた)開始します。

こんにちは。建築部の東恩納です。

今回は、現在担当中の鉄骨造の現場にて鉄骨工事にて(メイン)の鉄骨建方が開始しますので、建方について簡単では、ありますがお届け出来ればと思います。

まず、建方(たてかた)とは鋼構造物を現場で組み立てて建物の骨組みを作っていく作業になります。

鉄骨を工場で制作して、現場に柱や梁を搬入して建てていきます。
その際には高い所に昇って実際に作業してく鳶職人にお願いします。
もちろん鉄骨というのは重量物なので荷下ろしや建方作業にはクレーン等が必要となりますので、現場の状況に応じて楊重計画も必要になります。

建方時には鉄骨鳶職人が数人現場に入ってもらい様々な作業を行ってもらいます。

・1 鉄骨搬入してからの柱への作業
まずは鉄骨搬入が終わると建てられる状態にするために柱には上り下りするためのライズタラップ、またはイージークライマースタンションなどを取り付けていきます。

スタンション・親綱

・2 鉄骨搬入してからの梁への作業
梁には組み立てを行うまえにスプライスプレートを建てられるように取り付けて上記写真に見える水平ネット、スタンション、親綱などの安全仮設材を取り付けていきます。

この作業を行ってから実際に柱を建てていき、柱の上に人が昇って高い場所で梁を組んでいきます。
柱や梁の上に昇って実際に組み立てていく人はボルトを差し込んで建方を行っていきます。
地上では図面をしっかり把握した世話役が順番良く吊り荷を上げ指示をだしていきます。

鉄骨作業の流れは、以上になります。

ついでに、鉄骨建方を行ってる最中で使用され関連する覚えておいた方が良い用語も紹介します。

建入れ➡地面に対して垂直に立つ柱などの垂直度があっているかの用語

建込み➡実際に建方を行って組み立てていく作業の用語

建入れ直し➡柱などの倒れなどをワイヤーなどで引っ張って矯正する作業の用語(建起こしなどともいう)

建入れ、建込みは総称で建方と呼ばれることが多いのですが建入れ直しは「建ちを見る」などの用語でしっかり矯正を行うことが必要となります。

※鉄骨建方は、最初の工程なのでこの段階でズレなどが生じていると胴縁や屋根を貼る際に支障をきたす場合があります。

建て入れ直しは特にしっかりやっておく必要があります。

◎最後にまとめとして

鉄骨の建方について、全く同じ条件での施工はほとんどなく敷地の形状や気候の変化など様々な違いがあります。

敷地が狭い場合などは順番良く建てていかないと置き場が無くなったり、工程に支障をきたしてしまう可能性だってあります。

しかも重量物を扱いますし、特に高所での作業になるので落下の危険も伴います。

鉄骨建方と一言でいっても様々な作業工程があることを覚えておきましょう。

このブログが、公開される際は新年度が明けて、各会社には新しい顔ぶれの新入社員が入社し社会人への一歩を歩き始めていると思います。

また僕自身新たな気持ちで良質な建物を造って行きたいと初心に返りました。ありがとうございました。

 今回は、以上になります。今年度も御自愛下さい。

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