HPC(ハイブリッドプレストレストコンクリート)施工
皆さん、こんにちは建築部の宮城です。
日差しが強い中、体調管理はしっかりとできていますか。
さて今日は、豊見城市新庁舎建築工事で使用したHPC
について書きたいと思います。
まずHPC(ハイブリッドプレストレストコンクリート)とは、
沖縄発で普及し始めた素材である、「HPC」と呼ぶ超薄肉コンクリート板です。
プレストレスを導入して厚さ50mm以下のパネルを作ることができる。
穴あけ加工がしやすく、室内の間仕切り、日よけパネルなど用途がある。
ですが、一般的なコンクリートの内部には補強材の鉄筋が埋め込まれています。
この鉄筋があるおかげで、強度が保たれています。
鉄筋は錆びやすいので、それを防ぐ為にはコンクリートを分厚くしなければいけません。
しかし、このHPCの場合、コンクリートの中に入っているのは鉄筋ではなく
カーボンワイヤーです。
この素材は錆びる心配が無い為、コンクリートを薄くすることができるのです。
その他にもHPCがすぐに割れないために、炭素繊維ケーブルによる緊張と
コンクリート膨張材による化学的な緊張との相乗効果でコンクリート強度が増したり、
超流動の高強度コンクリートを用い、繊維チップなどを混入している。
そうすることで、超薄肉のコンクリート板を作ることができます。
このHPC(ハイブリッドプレストレストコンクリート)の施工方法として、
まず、HPCを取り付けるために、クレーンを使用して作業しました。
屋上階にHPCを荷上げし、設置するために必要な金具等を最初で取り付けます。

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その後、クレーンで躯体と外部足場の隙間からHPCを吊っていきます。

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このような取付金具で躯体とHPCを取り付けていきます。

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コンクリートを打設する際、取付金具と同じ位置になるように
先埋め込みアンカーを取付していきます。
このアンカーの位置がずれてしまうと、HPC本体がずれて、
仕上がりが悪くなってしまうので、とてもシビアに取付します。
取付完了後↓

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各階で通りを統一することにより、とても綺麗に仕上がっています。

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以上 建築部宮城でした。