『建蔽率・容積率』 – 株式会社東恩納組

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2021年12月6日建築部

『建蔽率・容積率』

さんこんにちは建築部の小浜です。

今回私が掲載する内容は『建蔽率・容積率』について簡単に説明していこうと思います。

まず、建蔽率とは、敷地に対しての建物の割合の事です。

建物を建てる際、土地の広さに対して建物の規模を自由に決めていいかというと、

そうではなく、周辺に住む人たちの快適さや安全を考えて、法律で規制が設けられています。

建蔽率の制限は地域によって異なります。

建蔽率や容積率などの規制がないと都市計画や景観を無視した建物が増えてしまいます。

そのため、建蔽率や容積率はとても大切な役割となっています。

そもそも建蔽率は何のためにあるかと言うと、風通しや採光、延焼防止などの理由があります。

もし、建蔽率80%など、敷地ギリギリで建物を建ててしまうと、建物同士が近くなり風通しも悪く、

採光も取ることができません。また、建物が燃えてしまった場合、すぐに隣りの建物に引火してしまいます。

そうすると街全体がすぐに火事になってしまいます。

そうならないように建蔽率で規制を設けています。

しかし、建蔽率にも緩和されることがあります。

・特定行政庁指定の角地               10%緩和    面している道路が増えるので建物同士に距離が出て延焼の恐れが減る

・防火地域+耐火 /   順防火地域+準耐火以上     10%緩和

・建蔽率80%+防火+耐火             制限無し (100%)   

・公園、道路、広場にある特定行政庁が許可したもの  制限無し (100%

・派出所、公衆便所、公共用歩廊           制限無し (100%

                                          ・隣地境界線から後退して路面せんの指定がある場合などで特定行政庁が許可したもの

などです。

次は、容積率、

容積率とは何かというと延べ面積を敷地面積で割ったものです。

延べ面積とは各フロアの床面積の合計のことです。

容積率にも建蔽率同様に行政庁による制限があります。

建築面積を抑えて、代わりに建物の高さを高くするということはできない。

ということになります。

延べ床面積に含まれない部分は「玄関」「バルコニー・ベランダ」「ロフト」などがある。

では、なぜ容積率にも制限があるかというと、

人口制限のためということになります。

もし、階数が高い家が増え、人口が増加したとすると、処理能力(道路、駅など)がオーバーしてしまい。

住み良い街からかけ離れてしまいます。

神奈川の武蔵小杉駅周辺にタワーマンションが乱立し駅が混雑している状況などがイメージしやすい

容積率という基準を設けることで、建物空間のスケールをある程度制限し、その地域に住める人口をコントロールしているということです。

容積率も建蔽率同様、地域によって制限が異なる。

前面道路の幅×0.4×100%=容積率

前面道路が4mだとすると、4×0.4×100160%となります。

角地のように複数の道路に面している土地では、幅が広いほうを基準に計算する。

簡単にではありますが、『建蔽率・容積率』でした。

以上、建築部の小浜でした。

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