新たなる成長のために・・・8
こんにちは。建築部の具志です。
5月18日は『18リットル缶の日』。全国18リットル缶工業組合連合会が制定。「18リットル缶」とはかつて一斗缶と呼ばれていた物のことで、戦後の一時期は「5ガロン缶」と呼ばれるようになり、後に「18リットル缶」が正式名称となったことから、5月18日を記念日としたそうです。
前回に引き続き、『基礎地盤の強度補強』についてお話ししたいと思います。今回は「杭基礎」についてお話しします。
「杭基礎」とは、主に軟弱な地盤における構造物の建設において、深く杭を打ち込み、構造物を支える基礎のことをいいます。
支持方式によって支持杭と摩擦杭に分けられ、 支持杭では先端を支持層(強固な地盤)に到達させ荷重を支える。 一方摩擦杭では、主として杭の側面と地盤との間に働く周面摩擦力によって荷重を支える。摩擦杭は、支持層がかなり深い場合に採用されることがあります。
杭の分類として、「既製杭」「場所打ち杭」「鋼杭」などがあります。
「既製杭」は工場または現場で製作されてから地中に貫入します。鉄筋コンクリート杭(RC杭),プレストレストコンクリート杭(PC杭),高強度コンクリート杭(AC杭)などがあります。
※杭に節が付いているいる物もあり種類により支持力がちがってきます。
※「既製杭」の施工過程です。
「場所打ち杭」は地中にあけた穴にコンクリートを打設することにより現場でつくられる杭のことです。
※「場所打ち杭」の施工過程です。
※場所打ち杭に鉄筋を入れるかによって、無筋コンクリート杭と鉄筋コンクリート杭に細分化されます。
「鋼杭」は鋼管を用いた鋼管杭とH形鋼を用いるH形鋼杭に大別されます。
※上の絵は鋼管杭です。
杭の種類や打込み方法など、細かく分ければ何種類もの工法に分かれます。
建物を建設していく上で、目に見えている部分だけではなく建物支える基礎地盤からも手を抜かずに、より良い建物づくりを心がけていきたいと思います。
今回はここまで。