花城クリニック現場より 3月近況報告 – 株式会社東恩納組

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2018年3月15日営業

花城クリニック現場より 3月近況報告

ブログをご覧の皆さん、お久しぶりです。建築部 上地 透です。

つい先日新年の挨拶を済ませたと思ったら、あっと言う間に3月に突入です。3月といえば去年の3月1日に高齢の中、新生東恩納組の一員となり早、一年が過ぎました。この一年は大げさかもしれませんが、私なりに”死に物狂い”で過ごした一年になりました。

二年目は少しリラックスした気持ちで望みたいと思います。社員の皆さんどうぞ今後とも宜しくお願いします。

私たちの担当します花城クリニック現場の近況としましては、現在のところ、内部が壁天井仕上げ工事中、外部が駐車場の整備作業の真っ最中で、余裕とは言えない中でも何とか許容範囲内での進捗であります。(外構で土工種の人員不足で若干遅れ有り)

現在の現場全景写真を下記にUPします。

さて、話はブログの趣旨に戻しますが、私自身今回の「花城クリニック新築工事」が2回目の医療機関の工事になります、勉強させられる部分が数多くあるわけなんですが、その中で特に気をつかうものとして”X線防護工事”を今回ブログに取り上げたいと思います。

医療機関(施設)によくある部屋としてつきものなのが、レントゲン室なのですが、皆さんも特定検診などでたまに利用されている方も多いと思います。

こういう特別な部屋(スペース)の施工に当たっては、X線防護工事という特殊な知識のもと臨む必要があります。

X線防護工事はレントゲン室で発したエックス線が、レントゲン室以外の部屋(スペース)へ拡散しない為の処置でありますが、今回花城クリニック現場行った実例を交えて勉強していきます。

①防護建具→防護建具の特徴としては一般に、エックス線の遮へい能力に見合う鉛板を建具枠・建具扉内部に入れ、区画壁などの鉛板との取合いに注意しながら設置します、外観上は通常の建具との差異を見分けることは困難である。

詳細図→20180306115517570

留意点→20180306121025739

写真→ヒラヒラしたものが鉛板2mmです。

②遮へいガラス→本工事では、一般撮影室(レントゲン室)と操作室との覗き窓部位に使用予定です。遮へいガラスは、水分、油分等が付着したまま放置すると変色・曇りが生じるため、汚れた際には必ず柔らかい乾いた布等で拭くようにする。また施工中に養生を行う場合は、テープ等を直接貼ることを避ける。

③画壁等の防護→鉛複合板で画壁を防護する場合、特に注意が必要なのは鉛複合板の接合部の処理である、接合部からのエックス線の漏えいを防止するため、裏側に鉛板を重ねる。通常は鉛板を25mm程度のテープ状に加工し壁面の下地材に固定する。

詳細図→20180306152044108

写真→厚2mm+厚12.5mm石膏ボードの複合板の設置

④天井面およびスラブ下部の防護→天井面の防護は、壁面と同様に行う。ただし、鉄筋コンクリート造若しくは鉄骨鉄筋コンクリート造により各階のスラグコンクリートで防護を行う場合は、鉛複合板を上階スラブ下部まで伸ばして防護を行う。この場合壁面の鉛複合板の鉛板を上階のスラブに重ねるなどの処理を行いスラブとの隙間を無くす。

詳細図→20180306153219619

その他、貫通部等の防護の方法についても規定がありますが、今回は長くなりますので次回に時間をみて説明できればと思います。X線防護の多くは、仕上げ面よりも内部で行われるため、内装工事の完了時には隠れて見えなくなってしまいます。そのため、X線防護工事を行うときには、適切な仕様により行われているか品質管理に注意が必要となります。

以上 By 花城クリニック現場 建築部 上地 透が報告しました。

 

 

 

 

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